メンター×学生対談

01

メンターセッションは、
自分の未来や、どう生きるかを考える時間。

メンターセッションは、
自分の未来や、
どう生きるかを考える時間。

[メンター] 坂下 裕基 氏 × [学生] 髙野 好右 さん

メンター坂下 裕基

学生髙野 好右さん

坂下
3回のセッションが終わったね。
髙野
正直に言うと、最初はキャリアを考えるということにピンときていませんでした。まず授業や課題をすることが優先だと思っていたし、たぶん堅苦しくまじめな話をする場なんだろうな、と思っていました。でも全然違いましたね。良い意味で予想が裏切られて、とても充実したセッションになっています。
坂下
みんなまだなんとなく「この分野に興味がある」という段階だよね。だからこそ、まずは一歩動いてみる。例えば、国連職員になる方法をガチガチに教えるというのは私のスペシャリティじゃないけど、その仕事をしている人を紹介することはできる。その人に話を聞いてみるとか、何かしらのアクションを起こすことが大事。頭で考えていることと現実は全然違うので。最初の一歩を踏み出せたらずっと楽になるはずなんだ。
[メンター] 坂下 裕基 氏 × [学生] 髙野 好右 さん

メンターがいることで、
キャリアをいつも考えることになる

髙野
私が一番印象に残っているのも、インターンシップでもなんでも、1月までに何かしら行動しようと言われたことですね。私は教育に興味があるのですが、その興味を自分のキャリアにつなげたり、何があればキャリアに活かせたりするのかといったことは、まったく想像できません。それが、インターンシップ先を検討し始めたら、自分がやりたい教育は、直接子どもに関わることなのか、間接的でもいいのか、支援することなのかなど、具体的に考えられるようになってきました。一般論で投げかけられて終わるのではなく、自分の思いやレベルに合ったアドバイスをもらえるのが、何よりもありがたいです。
坂下
メンターがいることで、キャリアを考え、行動するというスイッチが入るのはとても良いことだよね。これからのニューヨーク州立大学への留学も、キャリアのイメージをもって勉強すると、きっと違いが出るよ。
髙野
坂下さんとのセッションは、自分の未来をどう築いていくか、何が適しているかを学ぶ時間なんですよね。教育にしても、子どもたちのことにしても、自分はまだほんの一部しか知らないし、どれが正しい情報なのかもわかっていません。なるべくたくさんの情報とヒントをもらえると嬉しいです。よろしくお願いします。

02

人生の選択肢をたくさん作って
自分で選べるようにすることが大切。

人生の選択肢をたくさん作って
自分で選べるように
することが大切。

[メンター] 呉原 マエン郁香 氏 × [学生] 佐川 ひかり さん

メンター呉原 マエン郁香

学生佐川 ひかりさん

佐川
呉原さんとのセッションを始める前は、将来自分が何をしたいかということがあまりわかってなくて。貧困とか教育格差、女性差別などに興味があったのですが、入学後に中国語を勉強し始めたら予想以上に楽しくて、中国語を使う仕事も良いなと思うようになったのです。でもGLA学部生なのにこんなことで良いのかと、不安になっていました。
呉原
ひかりは、中国のドラマが大好きという方向から中国語に興味をもったんだよね。そんな心配はせず両方やろうよ、という話をしたね。中国にだって社会問題や貧困問題、女性差別はあると思うし、悩む必要なんかまったくないから。
佐川
呉原さんに「両方やればいいんじゃない」と言われたら、何かストンと胸に落ちた気がしました。
呉原
大切なのは、ひかりがもっている興味を進めていくために、具体的に何をすればいいかを考えて行動すること。初回のセッションでは、独学でやり始めた中国語をどうやって発展させるかとか、中国へ留学する方法とか、候補の都市、費用を調べてみようという課題を出したら、すごくきっちりやってきて。確実に一歩進んだね。
[メンター] 呉原 マエン郁香 氏 × [学生] 佐川 ひかり さん

ふわっとした夢を
現実のものにするために

佐川
将来のことをしっかり考えないといけないとは思っても、自分が働いている姿なんか本当に想像できないし、キャリアのために何をしていいかもよくわかりません。そんな時に呉原さんからヒントや具体的なアドバイスをもらえたりするのはすごく心強いです。
呉原
自分もそうなんだけど、何かをしたいというふわっとしたものを現実のものにするには、少しずつ動くことが大切です。具体的に何をするか、いつやるか、そのために何の準備をするかを決めて、最初の一歩を踏み出す。その後押しができるといいかな。学んでいく中で夢や方向が変わることもあると思うけど、そんな時でも本音で話ができるような関係でいたいな。妹みたいな感じにね。
佐川
本当に頼りになるお姉さんという感じです。
呉原
自分の将来はたくさんの選択肢の中から選べるようになることが大切だから、少しでも選択肢を増やすように動いていきましょう。残りのセッションも楽しみだね。

03

キャリアのことも、人生のことも一緒に考える
ライフ・メンターとして関わるのが理想です。

キャリアのことも、人生のことも
一緒に考えるライフ・メンターと
して関わるのが理想です。

[メンター] 遠藤 楽子 氏 × [学生] 加藤 朱莉 さん

メンター遠藤 楽子

学生加藤 朱莉さん

遠藤
朱莉さんとはまだ2回しかセッションをしてないけど、少しは役立っているかな?
加藤
遠藤さんが自分の実体験をもとに話してくださるので、とても参考になっています。特に、仕事のことも大切だけれど、仕事以外の自分の人生をちゃんと見ることが大切だというお話は、とても心に残っています。そんな観点は自分の中になかったので、将来を考える大きなヒントになりました。
遠藤
キャリア・メンターなので、キャリアがメインではあるけれど、私がサポートするのは、生き方や人生のことだと思っています。私自身、最初は開発途上国でバリバリ働くというイメージをもっていたけれど、自分の生活や家族のことを考えると、海外でずっと暮らし続けるのはちょっとシンドイと感じたし、結婚や出産という女性のライフスタイルに対応できていない日本社会の現実もあります。自分が大切にしていることも含めて、ライフ・メンターとして手助けができればいいですね。
加藤
私は国連で働きたいという夢があるのですが、そのためには大学院で学んだほうがいいですよね。ただ、卒業後すぐに大学院に行っていいのか、キャリアを積んだ後の方が良いのかという迷いもあります。
遠藤
大学院への進学については、私もまったく同じことで悩んでいたから、朱莉さんの気持ちがすごくわかります。結局私は卒業後すぐに英国の大学院に進学したけれど、そこでは私が最年少でした。海外では多くの人が社会でキャリアを積んでから学んでいるし、そのほうが学びの質も高まると思います。ただ、日本では国際機関で働くためのJPOという試験を外務省が実施していますが、受験できる上限が35歳です。仮に社会経験を10年積んだあとに大学院を修了すると、受験機会が限られるというジレンマがありますよね。
加藤
そういう話も新鮮です。
[メンター] 遠藤 楽子 氏 × [学生] 加藤 朱莉 さん

自分の歩んできた道や考えを、
正しい道だと押しつけたくない

遠藤
ただ、それも私の考えであって、「こうしたら良いよ」と押しつけたくはないのです。私も悩み、挫折もしてキャリアを積んできましたが、私の道が正解とは限らない。そういう選択肢もあるということを伝えることができて、最後は自分で後悔のない選択をしてもらいたいと、いつも思っています。
加藤
影響を与えすぎないサポートをしてくださるという話を聞けて、あらためて遠藤さんにメンターになってもらえて良かったと思います。来年の後期にはSUNYに留学するので、帰ってくるとすぐに就職活動なんですよ。この時期にキャリアのことを意識できることは、すごく良かったと思います。
遠藤
私もみんなのピュアな心にふれることで、初心を思い出したり、刺激をたくさんもらえたりしているんですよ。一緒に良い時間を過ごしましょうね。

04

自分の中の思いを言葉に出すこと、
そして、動いて自分の世界を広げること。

自分の中の思いを言葉に出すこと、そして、動いて自分の世界を
広げること。

[メンター] 大内 礼子 氏 × [学生] 田澤 章帆 さん

メンター大内 礼子

学生田澤 章帆さん

大内
アッキー(田澤さん)は初回のセッションの時から「教育に興味がある」って言っていたんだよね。大学2年生の段階で、自分のキャリアについて方向性をもっているのはすごいなと思ったよ。
田澤
教育といっても、本当に漠然としたものだったんです。キャリアとか仕事のことは、自分の中で何となく考えていただけで、誰かに話すような機会はほとんどありませんでした。 もともと子どもへの教育支援に関わりたいという考えはあったのですが、セッションを通して自分の言葉で話せたことで、なぜ今の教育を変えたいのか、なぜ子どもへの教育支援をしたいのかという新たな目標、自分の思いを考えることができました。
大内
自分の「思い」を言葉にするのはなかなか難しいですよね。私はそれを少しずつでも言葉にしていけるようにお手伝いをしているだけ。アッキーの中にある考えが深まり、「思い」が言語化されていくプロセスは、私にとっても楽しい時間です。
田澤
大内さんと話していくと、自分の中のモヤモヤしていた考えが、だんだん形になってくるんです。とてもスッキリするので、毎回セッションが楽しみです。
[メンター] 大内 礼子 氏 × [学生] 田澤 章帆 さん

個別のセッションだけでなく
仲間とのワークショップも

大内
はじめは「働く」ことのイメージが湧かないと言っていたよね。アッキーに限らず、SNSに流れてくる一部の偏った情報を見てしまうと「働く」ことにネガティブなイメージを抱いてしまうことがあるかもしれません。だけど、イキイキと働いている人もたくさんいるんです。もちろんたいへんなこともあるけど、基本的に「働く」ことは楽しいことだし、自分の将来を考えるということはすごくポジティブなことだと私は思います。なので、メンターのセッションもできるだけ楽しくやろうと心がけています。
田澤
ほかのメンバーを含めたワークショップで、価値観探しゲームをしたことも楽しかったです。自分が夢中になっていることや興味をもっていることを発表しあったのですが、その中で、友人のことも知ることができたし、友人が自分の良さを褒めてくれたことで、自分のことを理解してくれていることを知ってとても嬉しかった。自分自身のキャリアや夢も改めて確認できました。ストンと腑に落ちた気がします。
大内
これまでのセッションで、だいぶ自分自身を知ることができてきたよね。これからはキャリアに向かって、一歩進んでみることにチャレンジしてほしいと思っています。例えば、おもしろそうな活動やインターンシップ、イベント情報などを伝えて、大学の外との接点を増やす後押しをしたいんだよね。行動範囲が広がると自分の世界も広がるはず。そこで見えてきたものが3年生、4年生、その先のキャリアにもつながっていくと思っています。
田澤
大内さんとのセッションは、リラックスして素直に自分を出せるようにしてくださっているのでありのままの自分が出せるし、毎回自分を再発見できる機会になっています。これからもよろしくお願いします。
大内
ありがとう。そう言ってもらえると私も嬉しいです。これからも、アッキーらしいキャリアや働くことについて一緒に考えていきましょうね。