神田外語大学同窓会

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前向きな姿勢がコミュニケーション力とスゴイ出会いをつくるんです

皆さんこんにちは。2004年英米語学科卒業のユエット(旧姓 奥野)麻衣子です。 今回は就職、海外勤務、国際結婚、育児、転職など、自分の経験をもとに、コミュニケーションの大切さと国際結婚についてご紹介したいと思います。

まず第一に伝えたいこと、それは大学時代の経験、仲間、すべてが宝物であり、今の私をつくっていると思います。コロナ過で大変な今、大学時代の友達や、部活仲間と気軽に会えなくなりましたが、忙しい合間を縫って世界中にいる仲間とリモートで飲み会を開き、楽しいひと時を過ごしながらコミュニケーションを大切にしています。

たくさんの出会いがコミュニケーション力を磨く

大学時代では、教職課程を取りながら、フラメンコ舞踊部に所属する傍ら奨学金制度を利用していたこともあり、勉学と部活に響かない程度ではありますがアルバイトをしていました。内容も塾の講師をはじめ、イベントでの通訳(両国国技館での学生相撲での通訳もしたこともあります。貴重な良い経験でした)、就職先としてサービス業も視野に入れていたのでホテルでのベルガールなど様々。

一方、学内では留学生のためのボランティアも行っていましたので、国際交流の楽しさを実感。そこでアドバイザーとしてペアになった留学生と後にハワイで一緒に働くことになりますが、その方は大学時代の親友と結婚することに。縁とはおもしろいものです。

日々忙しくしながらも、在学中に中学・高校の教員免許を取得。教育実習は母校で実施しますが、やりがいはあるものの、ホテルのアルバイトを通じてサービス業界に携わりたいという気持ちのほうが強かったので卒業後、東京でブライダル業界に就職することに。

入社後は社会人としての厳しさ、楽しいこと、達成感等、色々なことを学びました。苦楽を共にした当時の同期は転職などでバラバラになってしまいましたが、今でも同期と呼び合える良い仲間です(在校生の皆さんにはこれからその経験や仲間ができることでしょう。大切にしてほしいと思います)。

そんな中、交通事故に遭ってしまい、しばらく立ち仕事ができなくなりました。やむを得ず群馬の実家で休養するため退職することに。体が回復してくると同時に、東京に戻るかそれとも群馬で働こうかとあれこれ考えますが、これを機に海外で自分磨きをしよう!と新たな人生の挑戦としてカナダ留学を決意。

留学準備を進めているときのこと、子供のころ通っていた英会話教室から、働いてくれないかと声がかかります。出国までの期間限定という条件で働かせてもらいますが、実は後に結婚するフランス人の夫とはここで出会うことに。

出国まであと数か月に迫ったある日、学生時代の友人から(ボランティアでペアになった留学生)ハワイで働かないか、という誘いが!仕事も確保、知り合いもいる、こんな心強く良い話はありません。実は寒いのが苦手だったので、ハワイ行きは即決でした。笑

観光業の営業としてスタート!

ハワイでの仕事始めは観光業の営業です。物価が高く給料は安いというのがハワイのお決まり。貯蓄は正直厳しかったのですが、最高の経験をさせてもらえているので不満はありません。ところがです。1つだけ課題がありました。それは言葉の壁です。えっ!と思うかもしれませんが、日常英会話とビジネス英会話は全く違うのです。もちろん戸惑いが隠せませんでした。

高校時代の留学経験や、大学での学びを通じて培ったコミュニケーション能力に多少の自信はあったものの・・・交渉話術も日本流というわけにはいきません。日本人オーナー様とはよい関係を築き成果に繋げられても、外国人オーナー様相手となると困難ばかり。

知らず知らずのうちにストレスも溜まっていたのでしょう。突然片眼が視傾になりよく見えなくなってしまいました。病院に行っても原因はわからないままです。ただ見てもらっただけなのに治療費は高額。基本、ポジティブな性格なので自分がストレスを感じているとは全く思っておらず仕事を続けますが、さすがに日本にいる家族や付き合っていた彼(塾で出会った彼)から日本での精密検査を強く勧められ、泣く泣くハワイを去ることに。

帰国後は精密検査をしながらの生活。何もなければまたハワイに戻ろう!とスケジュールを立てていると、付き合っていた彼からプロポーズが!彼の一途な思いを改めて実感し、もちろんお受けすることに。そこから、日本の生活がスタートします。子供と教えることが好きなので、英語が生かせる教育業に携わりたいと思い、こども英会話で働くことに。

一講師として始めますが子供たちに教えるのは楽しく、そして会社が成長すると共に私自身も成長させてもらいました。エリアマネージャー、ブロックマネージャー、そしてヘッドマネージャーへと徐々に役職も上がっていき、気づけば外国人講師、日本人講師合わせ約100人を束ねる立場にいました。担当管轄は東京、埼玉、群馬、長野、新潟と広範囲。生徒を育てることから講師の育成、そして採用や人事も見るために毎日新幹線で飛び回っていました。

育児環境が変わることで新たな道を歩くことに

その間、結婚、出産も経験。多忙ながらも、やり甲斐ある職場だったため、一人目の出産後は半年で復帰、育休中も仕事をしていたくらいです。家族の助けもあり、フルタイムで仕事と育児をなんとかこなしていましたが、二人目が生まれた頃に夫が転職。

家族のサポート体制に変化が出始めました。土日の就労はもちろん、出張にいくと帰りは深夜になるなど今までのような働き方が難しくなり、二人の子供の成長を見守りたいという気持ちも重なって、復帰を諦め10年以上勤めた会社を退社することに。

とはいえ、生活は続きますので、子供たちとの時間が増やせ、尚且つ今までの仕事経験が活かせる仕事はないかと転職活動を早々に開始。年齢がネックかなと心配しましたが、今までの経験を評価してくれる会社が多く最終的に自分の一番求めることが実現できそうな会社に再就職しました。インターナショナルスクールです。まだまだ新しいスクールですが、マネージャーとして新規校の立ち上げから携わることができるので、手ごたえを感じています。

会社の福利厚生を利用し、職場であるインターナショナルスクールに次男を通わせることができるため、通勤も一緒。平日は仕事の合間で子供を見守り、土日祝日はしっかり休めるので母としてはこれほどにない好条件。今では仕事とプライベートをしっかり分けられるこの環境が子育てをするには本当にありがたく、思い切って新たな道を踏み出してよかったと実感しています。

また、家族はというと、現在、フランス人の夫、7歳と2歳の息子、犬3匹、保護猫4匹、と大家族で、毎日幸せに暮らしています。動物と暮らすことは息子たちにとっても非常に良い環境であると同時に、ペットを飼っていないおうちの子がよく遊びに来てくれます。

我が家は常にオープンハウス。瀕死の猫ちゃんが何故かよく来ます。猫のネットワークでもあるのでしょうか。ペットの食費と病院代は人間以上ですが、命あるものの大切な何かを子供たちには学び優しさあふれる人になってくれることを願っています。

今回卒業生ブログで、改めて自分を振り返ることが出来ました。もうすぐ40歳という節目を迎え、これからも仕事と育児を両立しながら自分らしく前向きで楽しい人生を送りたいです。日々忙しく過ぎ去ってしまいますが、これからも一日一日を大切に過ごしていきたいと思います。

最後に

国際結婚のあるあるを別ページでご紹介します。どなたも一度は経験していたり、考えたことがあるのでは?あるあるはコチラ!

2004 年
英米語学科卒業
ユエット(旧姓 奥野)麻衣子

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