「この幕張にしかない風景」を次世代へバレー部、ICT、そしてホームカミングデーと歩んだ20年
神田外語大学を卒業後、約10年の社会人経験を経て、2006年5月に母校へ入職してから約20年が経ちました。今回は、一卒業生として、そして一職員として、母校と歩んできた道のり、そして節目を迎える「ホームカミングデー」への想いを綴らせていただきます。
師との出会い、そしてベンチから繋いだバレーボール部の絆
私の大学時代の原点はバレーボール部です。入学当初は入部を迷っていましたが、顧問の高橋禎宏先生に体育館で会うたびに「お前、何でバレー部に入らねえんだ!」と熱烈な勧誘(笑)を受け、11月頃に入部を決めました。
仲間と切磋琢磨した3年半で関東リーグ優勝を3回経験したことは、私の人生において大きな糧となりました。その恩返しとして、卒業後は約10年間、コーチとして後輩たちの指導にあたり、春と秋の公式戦にはコーチとしてベンチ入りし、後輩たちと共に戦いました。
彼らの成長を間近で見守り続けてきた時間は、母校とバレーボール部の発展に、微力ながらも寄与できたのではないかと自負しています。今でも当時の仲間や後輩と年に3回は集まり、毎回同じ話をしては笑い合えるのが、何よりの宝物です。

培ったICTスキル、職員も学生も支える事務の武器に
卒業後の10年間は、印刷会社に資材や機材を販売する商社で、DTP用のパソコン(Macintosh)の販売や操作方法の指導、修理に従事しました。DTPとはパソコン上で書籍やチラシ、パンフレットなどのレイアウトやデザイン、印刷用データの作成を行う技術や工程を指します。
この時に叩き込まれたICTを活用する幅広いスキルが、現在の業務で大変役に立っています。企画書作成やデータ分析、イベントのポスター制作はもちろん、PCスキルを周囲に共有して全体のレベルを上げることは、事務組織としての強みになると確信しています。
そのスキルを活かした大きなプロジェクトの一つが、「証明書発行サービス」の導入です。大学の証明書発行手続きは、在学生だけでなく、卒業生からもよくある問い合わせで、大切な事務仕事のひとつです。24時間全国のコンビニで卒業証明書等を取得できるシステムを稼働させることができたのは2020年1月、コロナ禍が本格化する直前のタイミングでした。外出が制限される中、学生や卒業生の皆さんに重宝していただけたことは、一職員として大きな喜びです。
*証明書発行サービス (卒業生向けの案内ページ)
https://www.kandagaigo.ac.jp/kuis/main/target/graduates/

「いしずゑ会」の設立から、変革の学長室へ
20年前、私は「同窓会の組織化と活性化」を役割として採用していただき、母校に戻ってきました。法人本部理事長室で勤務していた時代には、大学と学院を繋ぐ「神田外語いしずゑ会」の設立に携わり、理念や会則の起案、設立記念パーティーの企画・運営を経験しました。
また2010年からは大学の学長室へ。酒井前学長の下、中国語学科、スペイン語学科、国際言語文化学科を、「アジア言語学科」と「イベロアメリカ言語学科」に再編する学科改編という、大学の大きな転換期でした。微力ながら母校の変革に携わることができたことも、大きな財産となっています。
■神田外語いしずゑ会
https://www.kandagaigo.ac.jp/ishizue/
「秒単位」で起きるドラマ。終わりなき学生支援のやりがい
その後、2014年からは再び教務部学生課に戻り、現在に至ります。正直なところ、学生支援の仕事に「終わり」はありません。課外活動や奨学金、学園祭実行委員の指導や当日の危機管理、新入生と2年生を対象とした各種宿泊型キャンプの引率といった定期業務に加え、突発的な学生相談や学生間のトラブル、近隣の方からのクレーム対応など、1年を通して息つく暇もありません。
しかし、秒単位で何かが起きるこの環境は、飽きっぽい性格の私にとって、実は最高の適職なのだと自己分析しています。大変なことも多いですが、学生たちの成長を間近で見守り、変化に富んだ毎日を送れることに、深いやりがいを感じています。

参加者100名から1,300名へ。ホームカミングデーの飛躍
秒単位で起きるドラマのような毎日を送る傍らで、第2回目から企画・運営に携わってきたのが、神田外語大学の全卒業生を対象とした、年に一度のイベントである「ホームカミングデー」です。コロナ前までは100名程度の小規模な会でしたが、コロナが明けた第17回、初の600名を突破しました。さらに第19回では1,300名と、信じられないほどの成長を遂げました。
幕張の開放感あふれるキャンパス、新しい校舎の建設、校舎のリノベーションと変化はあっても、変わらない「この場所にしかない風景」が、私は大好きです。自分自身の母校愛は強い方だと思っていましたが、それを上回る「大学愛」を持った卒業生がこれほど多くいらっしゃることに、驚きと同時に、心からの幸せを感じています。

この場所にしかない大切な風景 – 幕張キャンパス
おわりに。第20回ホームカミングデーに想う
節目の20回目を迎える今回、2026年のホームカミングデーは、昨年を上回る勢いで事前参加登録をいただき、結果として約1,500名の方々にご参加いただきました。20年かけて地道に続けてきた努力が、ようやく大きな実を結んだのだと実感しています。
KUISでの4年間は、人生を支える土台、まさに「いしずえ(礎)」となります。卒業生の皆さんが誇れる母校であり続けていけるように、これからも「学生支援」の現場で、全力で行けるところまで、バレーボールをするように走って、拾って、飛んで、打ちまくって、全力で邁進してまいります。
第20回 2026年ホームカミングデーの様子
https://www.kandagaigo.ac.jp/kuis/alumni/blog/2026/03/24/almnblog063/

1996年
英米語学科卒
久保 光輝


