未来からの進化・
原点への深化

建学の理念

言葉は世界をつなぐ平和の礎

人は言葉を通して、異なる文化や価値観に理解を深めます。違いを尊重し合えれば、世界は思いやりの輪でつながり、平和の礎が築かれます。これが、神田外語グループが掲げてきた、変わることのない思いであり、建学の理念「言葉は世界をつなぐ平和の礎」の由来です。神田外語大学ではこの理念に基づき、世界の舞台で活躍する高度な語学力とコミュニケーション能力、自国の文化を知り異文化を理解する教養、生涯にわたり自ら学び続ける力を身につけます。国際社会の一員として連携・協働し「世界の平和」に貢献できるグローバル人財を育てます。

30年たってようやく、時代が追いついてきた。

神田外語大学の歩みは、
はじまりから未来志向。

佐野公一、きく枝夫妻

「語学を通じて平和な世界をつくりたい」。1945年、日本の敗戦を告げる玉音放送を聞いた神田外語学院初代学院長 佐野公一、きく枝夫妻は、「二度と戦争を起こさないためには、外国の人たちと心を通わせられる若者を育てなければならない」と心に誓いました。そして、やがて訪れるグローバル時代を見越し、英語教育の改革に取り組み続けてきました。外国語と異文化を理解し、外国人と対等にコミュニケーションをとることのできる日本人を育てること。これまでも、そしてこれからも、変わることのない神田外語大学の原点です。

1964年

グローバル社会の到来を
いち早く見越す。

神田外語学院

神田外語学院は時代に先駆け、いち早く外国人教員を積極的に採用。外国人教員から「生きた英語」を学べることが評価され、日本最大規模の英語の専門学校へと成長していきました。先端的な教育手法も次々と導入。各教室にテレビを設置し、学内のスタジオから英語のアニメーション動画を放送して授業に活用しました。さらに5年の歳月をかけて開発した、コンピュータを使った語学教育システムCAI (Computer Assisted Instruction)は画期的なシステムとして大きな反響を呼びました。東京で開催される世界的なスポーツ大会を控えて英語ブームが起こるなか、学院の学生数は最盛期において6,500人にも上りました。

1987年

日本人のために、
前例のなかった大学を
つくる。

神田外語大学

神田外語大学開学時の専攻は、英米語、中国語、韓国語、スペイン語の4言語。また異文化コミュニケーションや日本研究が必修科目に盛り込まれました。語学を学ぶうえで大切なことは学生が本気になって、学び続けられる体質を獲得すること。神田外語大学は、開学後も学生の学習意欲を引き出す教育環境の実現に取り組んできました。開学3年目に始まったELI(イー・エル・アイ : English Language Institute)では、若く優秀な外国人教員を世界中から招へい。教員が一方的に教えるのではなく学生自らに行動させ、クラスメイトや教員と会話をさせることによって学んでいく学習法です。この考え方は「自立学習」と位置づけられ、現在も本学の教育における中核をなしています。

1994年

パスポートの
いらない英国をつくる。

ブリティッシュヒルズ

神田外語大学が一貫して重視するのが体験を通じての異文化理解です。その極みがブリティッシュヒルズであり、英国の建物や習慣、言葉といった文化を体験することで外国の文化を肌で感じ、自然に学べる施設をめざしました。スタッフにもこだわり、バトラー(執事)、パブの主人、カリグラフィーの講師などのプロフェッショナルたちを英国から招へいし、本物の英国体験ができる体制を実現しています。外国の文化を形だけでなく、精神性まで踏み込んで理解することが大切です。さまざまな国の文化や習慣を受け入れ、蓄積することで、やがて平和な世界の「礎」になる。 それがブリティッシュヒルズに込められた願いです。

ブリティッシュヒルズ

世界の動きを見据え、時代のさらに先へ行く。

神田外語大学の人財育成

  • 世界共通言語である英語と、
    地域言語を学ぶ「ダブルメジャー」。

    グローバル化が進展する中で、地球上の約70億人とつながるためには、「世界共通語としての英語」に加え、「地域言語」の習熟が必要不可欠です。その実現のために採用しているのが「ダブルメジャー」制度です。英米語学科ではアカデミックな地域言語(英・米)として英語を、アジア言語学科では中国語、韓国語、インドネシア語、ベトナム語、タイ語を、イベロアメリカ言語学科ではスペイン、ブラジル・ポルトガル語の言語や文化を学びます。国際コミュニケーション専攻ではグローバル・イングリッシュを学びながらICTの知識も身につけ、国際ビジネスキャリア専攻では、海外インターンシップやビジネスに関わる多面的な知識・技能を学びます。本学はこのダブルメジャー制度に全学的に取り組み、外国語学部としては他に類例のない教育モデルに挑戦します。

    ダブルメジャー
  • 成長著しいアジアや中南米、
    「環太平洋の言語」を学ぶ。

    神田外語大学は、英米語学科、中国語学科、韓国語学科、スペイン語学科の4つの学科からスタートしています。当時主流であった「独仏伊」ではなく、歴史的に日本と関係の深かったアジアや中南米に着目していました。2001年には「国際言語文化学科」開設と同時に、インドネシア語、ベトナム語、タイ語、ブラジル・ポルトガル語専攻を設置しました。アジアや中南米の国々は文化的な多様性に富み、世界経済の成長エンジンとして今後さらなる発展が期待されます。本学は、国際社会の共通言語である 英語のコミュニケーション・スキルに加え、成長著しいアジアや中南米諸国の言語と文化に精通した人財を育成。企業や社会のニーズの高まりに応えると同時に、学生が世界中の人々と協働し、多様な国・地域に貢献できる力を身につけます。

    「環太平洋の言語」を学ぶ
  • 全員が成長をめざす、「Developmental」教育。

    学生全員が等しく力をつけるため、学生一人ひとりの英語学習を持続的に次の段階へと進め、4年間で一定以上の成果を築くための支援を行うASC(アカデミックサクセスセンター)を設置。個々のレベルに合わせ、正しい知識のインプットをサポートして語彙・文法力を鍛え、さらにレポートや論文作成に必要な日本語力の強化も図ります。また習得レベルを客観的に確認するため、各種語学検定の得点アップにも力を入れています。ASCによるTOEIC®・TOEFL®の対策のほか、各学科・専攻の年次におけるTOEIC®・TOEFL®の到達目標を設定しています。英米語学科3年次ではTOEFL®550点/英検1級程度、中国語専攻であっても3・4年次にTOEIC®600点/英検準1級程度、TOEIC®の全国平均スコアである570点以上の英語力を身につけることをめざします。

    アカデミックサクセスセンター

    「Developmental」教育
  • 自ら学び、研さんを続ける「自立学習」の進化。

    激変するグローバル社会に適応し、生き抜く力を育てるため、神田外語大学では自ら学び、自己研さんを続ける「自立学習」に取り組んできました。その自立学習を支える新たな環境として8号館(通称「KUIS 8」)を完成。英語の「聞く・話す・読む・書く」を鍛える多様なブースやコンテンツを充実 させ、さらに12名の常駐のラーニングアドバイザーやELI教員により、学生一人ひとりが主体的に学習を進められるようアドバイジングしています。また、自立学習は一人で学ぶだけでは実現できません。多様な他者とのコミュニケーションを通じて、学んだ知識を社会で活かせる知恵へと昇華することが大切です。「KUIS 8」に集う多くの教員や学生、留学生が、互いに探究心や向上心を刺激し合うことで、学生が一生学び、成長し続ける意欲や力を身につけることができます。

    「自立学習」の進化。

30周年の集大成

「KUIS 8」が誕生

KUIS8

2017年、開学30周年。神田外語大学の教育の大きな特徴である「自立学習」を支えてきたSALC(サルク :Self-Access Learning Center)が8号館として生まれ変わりました。そこは人種や国籍を超えた人々が出会い、探究心を高め合える場所。これまでの神田外語大学の教育と理念を集結させた新たなシンボルです。グローバル化やIT化が進み、学生たちはマニュアルや前例のない世界を自らの頭で考え、自らの力で学んでいくことがますます必要になります。自ら課題を発見し、多様な他者との協働学習を通して、主体的に解決できる「自立学習者」を育てるために、常に新しい教育のあり方を追い求めて本学は進化を続けます。

8号館「KUIS8」

教育の根幹

それが「自立学習」

KUIS8

神田外語大学は、開学以来「自立学習(Autonomous learning)」の重要性を訴えてきました。その目的は、「教わる」という従来の教育ではなく、「自ら学ぶ」人を育てること。学生自らが学習計画を立て、その内容を振り返りながら自ら評価し、目標達成に向けて自ら学び続ける教育をめざしています。その拠点として2001年に、自立学習施設SALC(サルク : Self-Access Learning Center)を開設。学生一人ひとりに必要な学習方法を一緒に考える専任アドバイザーが常駐し、学生の主体性を高める豊富な教材や設備環境を実現してきました。この自立学習のノウハウは国内の他大学にも導入され、海外の教育機関からも視察に訪れています。

神田外語大学が大切にしていくこと

未来を想像し、
あるべき教育と向き合う。

神田外語大学

10年、20年先の未来、私たちはどのような国で、どのような言葉を話しているのでしょうか。グローバル化がさらに進み、日本人はより多くの言語や文化と共存する、そんな社会になっていることでしょう。「言葉は世界をつなぐ平和の礎」を建学の理念に掲げる神田外語大学は、常に未来を見据え、教育のあり方を絶えず変革させながら、世界と対等に渡り合える人財を育ててきました。社会がどのように変化したとしても、そこで学生たちが活躍するために本学の教育にできることは何か。これからも未来の視点から問い続け、変わり続けていきます。

PDFでもお読みいただけます

  • 未来からの進化・原点への深化

    神田外語大学が大切にしてきたこと、そして神田外語大学が大切にしていくことをまとめた「未来からの進化・原点への深化」はPDFでもお読みいただけます。このサイトではご紹介しきれなかった本学の教育体制や、これまでの取り組みなど、より深くご理解いただける冊子です。

    「未来からの進化・原点への深化」(PDF)

    未来からの進化・原点への深化