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Columnコラム

2017 Mar. 15 第1回 知っているようで知らない冒頭敬辞 
Yuji Kadota

<ライバルに差をつけるBusiness Emailの書き方>

email 1

毎日毎日、郵便ポストに、まあこれだけたくさんのダイレクトメールが放り込まれるものだとイライラを通り越し、呆れてしまう私ですが、このjunk mail(不要な郵便物)のあて名は、ほぼすべてが、「○○様」となっています。「○○殿」を最近見かけないなと思っていたら、財布の中に入っていた病院の診察券は「殿」を用いていました。「様」と「殿」の使い分けってどうするんだっけとふと考えてしまうわけですが、では、ビジネス英文emailを書く場合はどうなのでしょうか。
まずはクイズです。あなたは、今まさに慌てて会社から飛び出そうとしている先輩から、「Lee Longさんに返信しておいて!至急ね!」と言われ、「わかりました!」即答し、パソコンに向かいますが、「あれ、Lee Longさんって誰だっけ? でも今すぐ返信をしなきゃ」と我に返り、焦る気持ちでキーボードに指を置きますが、この場合、ビジネス英文emailの冒頭敬辞をどのように書けばいいのでしょうか。次の3つから選んでみてください。

A: Dear Lee:
B: Dear Long:
C: Dear Lee Long:

このクイズの場合、Lee Longさんが男か女かよくわかりませんし、また、このフルネームの順番が姓→名か、名→姓か、もわかりません。このような場合CのDear Lee Long: とします。男性か女性か分かっている場合は、それぞれ、Mr. や Ms.を使います。最近のビジネスemailでは、Mrs. と Miss はもはや使用されなくなりましたから注意が必要です。
このLee Longさんが男性であり、Longがファミリーネームとわかっていた場合、Dear Mr. Long: とします。[ Dear + Mr./Ms. + ファミリーネーム + : ] が、最もフォーマルなビジネス英文emailの書き出しです。Mr./Ms. の後ろには必ずスペースを入れましょう。Mr.Kadota ではなくて、Mr. Kadota です。
相手の名前がわからないとき、 To whom it may concern(担当者様)を使う方もいますが、今や多くの情報がインターネットやSNSの世界で検索できるわけですから、まずは相手の正しい名前を知る努力はしましょう。個人名を使ったほうが、emailをもらった相手も好意的に受け取ってくれることは間違いありません。検索しても名前が探しだせない場合に初めて、Dear + 役職名 (e.g. Dear Sales Manager, Dear Section Manager) などを使いましょう。そして気をつけなくてはいけないのは、Dear Mr. Yuji Kadota という書き方。Dear + Mr./Ms. + フルネーム で書くことはありません。
今の時代、LINEやスマートフォンのテキストメッセージを書くときに、冒頭敬辞なしでお互いに送信し合うことが多くなりましたが、ビジネス英文emailで冒頭敬辞を書かずして送ってしまうと、もう無礼者としか言いようがありません。ビジネス英文emailには、想像以上に多くの冒頭敬辞があります。次回はその種類をクイズ形式で見ていきましょう。

 

 

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