GCIについて

所長からのメッセージ

髙杉 忠明(神田外語大学グローバル・コミュニケーション研究所客員教授)

地域・国際研究の重要性

交通・輸送・コミュニケーション手段の飛躍的発展と市場経済の世界的拡大によって、現在の国際社会では、ヒト・モノ・カネ・情報が未曾有のスピードで国境を越えて行き交い、グローバル化が進んでいます。一方、こうした流れに対抗し、自らの生活や伝統・文化、民族的アイデンティティを守ろうとする動きが、世界各地(ローカルなレベル)から発せられています。グローバル化は世界を一つにまとめ、人間の生活に大きなメリットをもたらすものの、国内外で貧富の差を生み出し、ナショナルなレベルやローカルなレベルから様々な反発や抵抗を生み出しています。こうしたグローバル化とローカル化が併存した状況を「グローカル化」と呼ぶことができます。
本研究所は、この「グローカル化」した状況にある国際社会を対象に様々な角度から研究を進めて参ります。

コミュニケーション研究の重要性

グローバル化の進展は、人々に様々な情報を与え、多様な価値観や生活様式を世界各地に拡散させ、多様なアクターを登場させました。伝統的な国家に加えて、NGO(非国家アクター)等の小集団や個人さえもが自らの価値観や信念に従って、主体的かつ積極的に、しかも国境横断的な活動を展開しています。多様なアクターの登場は、しばしば誤解や偏見、対立を生み出します。自分とは異なる考えを持つ他者の存在を受容し、相互にコミュニケーションを深め、違いを乗り越えて共存していくにはどうしたらよいのか。本研究所はこうした他者との共存を確保するための諸条件を、言語研究やコミュニケーション研究、そして異文化接触の視点から追究していきます。

グローバル人材の育成

さらに、未来を担う学生のために本研究所の研究成果を社会に還元していきたいと考えています。異文化を理解・尊重し、異なった考えを持つ人々とコミュニケーションを深め、自国の文化や価値観を的確に伝える能力を備えた人材を育成していくこと、すなわち高い語学運用能力と深い国際的教養を身につけ、グローバル社会をたくましく生き抜く人材を輩出していくことも研究所の活動の目標と捉え、真摯に取り組んでまいります。