神田外語大学同窓会

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最高の旅を実現するために日々奮闘中!

ハファダイ!!(グアムで挨拶の言葉)アロハ!!(ハワイで挨拶の言葉)

私は2002年に神田外語大学英米語学科を卒業しました土信田祐樹と申します。大学卒業してから旅行会社に入社し、店舗での航空券やパッケージツアー等の販売を10年、グアムにあるホテルへ社内公募により異動となり営業、運営の仕事を約10年など色々な職種を経験させて頂き現在は同旅行会社のハワイ支店で働いています。 

『昔からやりたかったならやってみたら?』の一言が人生の転機だった

旅行が好きで入社してから海外で働いてみたいなという気持ちがずっとありました。しかし機会はあるもののなかなか前に踏み出せず、少しずつ考えなくなっていたというか、忘れかけていた部分があったかもしれません。時は経ち、結婚して子供ができた頃のことです。勤めている会社がグアムにあるホテルを買収し、働き手を公募しているのを見つけました。

子供が生まれたばかりのタイミングということもあり、ダメもとで妻に相談をしたところ、『昔からやりたかったならやってみたら?』という意外な回答が返ってきたので、早速公募したところ、審査が通ったのです。その後面接を経て無事にグアム行きが決定しました。今思えばこの公募(チャレンジ)が自分の人生を大きく変える大きな一歩になったと言えます。 

グアムのリゾートホテルでの経験

グアムのホテルに着任後、広報(ホテルテナントの宣伝活動)、営業(ホテル客室の販売、日本、韓国、台湾、中国、フィリピンマーケット担当)、運営(フロントデスク、ハウスキーピング、エンジニアリングなど)を一通り経験した後、再度営業に戻りましたが、気づけば計10年も勤務していました。

コロナ禍になる前は担当マーケットであった日本、韓国、台湾、フィリピンへ、年に何回か訪問し、営業廻りや各国の旅行博に参加し宣伝をはじめ、マーケティング活動を行うなど忙しい日々でした。一緒に働いた仲間は、日本人、チャモロ人、フィリピン人、韓国人、中国人など国籍も多様で、各国の文化を知ることにもつながり、仕事にも役立つことも多く良い経験になっています。 

グアムから観光客が消えた・・・

グアムは日本人にも韓国人にも人気のビーチリゾート。全体の90%以上がこの2か国からのツーリストでした。フライトも日本線だけで週50便以上就航していて2019年には過去最高の来島者数163万人(全ての国籍合計)を記録するほどで、グアム中心地のホテルは、毎日稼働率の高い状態が続いていました。ところが新型コロナウィルス感染症の影響で、これまでの状況が一変します。

グアムに到着する全てのフライトが就航停止となり、今まで賑わっていた中心地タモン地区ですらツーリストを見かける事がなくなってしまったのです。グアムは観光客の訪問で成り立つビジネスが非常に多いことをこの時に強く認識させられたのです。これを機に今までの働き方を大きく変える意識改革の必要性に直面しました。今まで観光客メインのマーケティング/営業を行ってきましたが、観光客がいなくては今までのやり方が通用しません。

ターゲットをローカルマーケット(現地在住者)、ミリタリービジネスにシフトし、今まで手を出したことのないマーケットを手探りで進めるなど新たなチェレンジが始まりました。また、ホテルの従業員数も大きく減少していたことから、既存の仕事だけをしていたらホテルは運営できず、従来自分の職務以外も兼務しながら、各部屋の清掃、公共エリアの清掃、メンテンナンスなど多種多様な仕事をこなさなければいけませんでした。しかし、この時期は新しい発見も多く、毎日勉強しながらで大変ではありましたが、今となっては新規事業に繋がるビジネスチャンスであり、自分自身にとっても経営力を身に着けるよい期間だったと思います。

まだまだ回復途中のハワイ

日本/米国(ハワイ)間のコロナの入国規制や制限が徐々に緩和され、現在ではほぼコロナ禍前と変わらない条件で行き来ができるようになっています。しかしながら日本からの渡航者数はコロナ前の40~50%程度の状態で、円安の影響など様々な理由でまだ本格的に回復しているようには感じません。

しかし、世界的にみると海外旅行はコロナ禍前とほぼ同水準、国内旅行に至っては、規制前の状況を超える国が多くなっています。個人的には今後もう少し時間は掛かるもののコロナ禍前のように沢山の日本人が訪れることは間違いないと確信しています。ハワイにはそれだけの魅力が十分にあるというのがその理由です。 

旅行会社は〇〇を売る仕事

話は少し遡りますが、思い出深い出来事を紹介します。私が旅行会社に入社して数年経ったある土曜日のことです。当時、店内には数組のお客様が来店中で、1組はヨーロッパ旅行をお申込にいらした高齢のご夫婦と、小学校低学年くらいの娘さんを伴ったご家族で、ハワイツアーを検討していました。

ところが、お客様の一人が大声で怒り始めたのです。よくよく伺うと、スタッフに不手際があったということで、大変気分を害し、苦情を申し立てていました。その声があまりにも大きく、止まる様子もないことから、来店中の高齢のご夫婦の旦那様が立ち上がり、怒っているお客様に対して一言。

『君!!どんな問題があったのかは知らないが、こんな小さい子供がいる前で大声を上げるのはやめてくれないか?旅行会社は夢も売っている会社だ。夢のある子供達に悲しい思いをさせないで欲しい。』

と、話したのです。怒っていたお客様はハッと気づいたように、その高齢男性に対して『仰る通りです。大変失礼を致しました。(お子様に対して)大きな声を出してビックリさせてごめんね。』と、深く頭を下げてお詫びをしたのです。

同時に、店内の張りつめた雰囲気が何とも言えない温かい空気に変わったことを今でも鮮明に覚えています。もちろん、サービスを提供する側がお客様にご迷惑をお掛けしたことは反省すべきことですが、この時に自分が取り扱っている『旅行』という商品がとても価値のあるもので、多くの方にとって心を潤す一助になっていることを再認識する出来事でした。 

神田外語大学での学びがあったからこそ実感できること

外国語や海外について学びたいと考えている人にとって神田外語大学はとても良い環境でした。同じような夢を持つ人がいる環境や、知りたい事を学べる環境など、目指したいことがあれば必要な環境に身を置くことが重要だと思っています。神田外語大学にはそれらを身に着けられる要素が詰まっており、自分自身が友人や先生などに良い刺激を受けながら成長できる場であるだけではなく、言語の学びをはじめ、国際感覚を身に着ける最高の環境です。

そういった学びを経て卒業後にサービスに関する業界で働いている方、これから働く方はどこかでお会い出来ることを楽しみにしています。別業界の皆様ももしハワイにお越しの際に私を見掛けたらお声掛けください!!マハロ~!!

 

2002年卒
神田外語大学英米語学科
土信田 祐樹

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