神田外語大学同窓会

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コツは「カンペキ」を求めないこと!

English is the world language. 

「英語が理解できれば、人生の幅が大きく変わる。」「英語が苦手な子供たちをゼロにしたい。」「自分で人生を切り拓ける子供を育みたい。」私は、そんな想いで親子英会話を全国のママに向けてお届けしています。

始まりは近所の小さな英語教室からでした

 英語との出会いは、小学生の頃に友だちの自宅で開かれていた小さな英語教室。当時は英語に興味があったわけではなく、私は一人っ子で共働きの家庭で育っていたため、ただ友だちと一緒の時間を過ごしたかったのです。けれども、その英語教室で、英語の発音やアルファベットの書き方を学び、おやつを食べながら過ごす時間は、とても楽しく特別な時間でした。

英語教室に2年程通った後、母の友人であるアメリカ人の先生の英会話のプライベートレッスンに通うようになりました。当時は自信があったわけではないのですが、母が早めに始めた方がよいと勧めてくれたので、気軽にやってみよう、という気持ちで通い始めたのです。

とはいえ、その頃も自分から進んで学ぼうという姿勢ではなく、時々カタコトの日本語でサポートしてくれる先生と、ジェスチャーも交えながら、英語に触れる時間を過ごしていた、という感じでした。

けれども、これらの経験が積み重なるにつれて、小学校5年生になった頃から、少しずつ自信が生まれ始めました。アルファベットや英単語を目にするたびに、「わかる!」という気持ちが芽生え、英語をもっと知りたいという気持ちが湧き上がってきたのです。

中学時代には、授業後に先生に質問するなど、自分自身でも英語を学ぶ姿勢が変化していることに気づくようになりました。

高校生になると、海外留学を目標に掲げるようになり、英語に対しての興味、そして海外に対しての憧れがさらに強くなりました。そんな気持ちから、大学では英語中心の学びをしたい、しかも、文学を学ぶのではなく、言語・コミュニケーションを学びたいと考え、神田外語大学へ進学する道を選びました。

海外留学を通して学んだ一番大切なこと

大学生活のスタートは、緊張の連続。なにしろ、いきなりAll Englishの授業でしたから。英英辞典と電子辞書をフル活用しながら、時には、先生から“NO Japanese!”と怒られたり(笑)。でも、私にとって大好きな英語を中心にコミュニケーションを学ぶ大学生活はとても充実した、楽しい時間でした。

先生からこうしなさいと指示されるのではなく、図書館でたくさんの本を手に取り、自分たちでアイデアを出しながら、クラスの仲間とプレゼンの準備をした時間はかけがいのない思い出です。英語の授業以外でも、プレゼンテーション、ディベート、パソコンの授業など、今まで受けてきた座学とは異なり、とても新鮮だったことを覚えています。SALC(8号館)という環境は、海外の雰囲気を味わえる場所であり、日本にいながら英語でコミュニケーションすることが当たり前の環境で学べたことは、今でも役に立っていると実感しています。

そして、大学時代には念願の海外留学へ。夏休みや冬休みを利用して、3回短期留学をしました。バンクーバー、ロサンゼルス、そしてロンドンで、ホームステイをしながら語学学校に通いました。これらの経験を通して、どんどん自分自身をステップアップしてチャレンジすることができました。

語学学校には日本人が多いため、自分から学びに行く努力をしないと、せっかく海外にいるのに、日本人としか関わらない環境になりがちです。そのため、私はホームステイ先では自室にこもらず、いつもリビングルームでコミュニケーションをとるようにしました。また、NPO法人のお手伝いをしたり、あえて日本人の少ない語学学校のレッスンを取って外国人のクラスメイトと日帰り旅行に出かけたり、自分から声をかけて仲間に入れてもらったりしました。

私の英語に対する考え方が大きく変化したのは、イタリア人、フランス人、そしてチェコ人のクラスメイトとのコミュニケーションによるものでした。彼らは文法や時制を間違えているにもかかわらず、自分の意見を堂々と英語で話していたからです。

しかも、先生はそれらを訂正することなく、彼らの述べた意見に応える形で会話が進んでいきました。完璧で正確なフルセンテンスの英語を話さなければならないと考えていた私にとってはとても衝撃的でした。

一方で、私は、先生から“What do you think?”(どう思う?)と意見を聞かれても、問われている内容は理解しているのにとっさに答えられないのです。自分の意見を言葉にできず悔しい思いを何度も味わいました。

その頃から、日本では何年も学校で英語を勉強しているのに、なぜ英語に自信が持てる人が少ないのだろうか、英語がますます必要不可欠な時代になっているのに、このままでよいのだろうかと、日本の英語学習のあり方に疑問を持つようになりました。

少なくとも、自分の子どもには、英語を好きになってほしいし、間違えてもいい環境で楽しく英語を学んでほしいと考えるようになりました。

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就職への思いと葛藤の中から見えてきた道

 就職はメーカーを目指しました。留学先で、何度も日本のカメラを褒められたことがきっかけです。海外に出たことで日本の魅力を再認識するようになり、日本の製品を海外に届ける仕事をしようと目標を立て就職活動を始めました。

しかし、なかなか思い通りにはいきません。いろいろと葛藤しながらも、メーカーや商社の物流、貿易を保険のアプローチでサポートすることも良いのではないかという考え方に変わり、結果として損害保険会社に就職。

入社後は、英文書類を扱うオフィス業務を担当することになりましたが、やりたかったことは実現できたものの、書類だけを扱う仕事には少し寂しさを感じていました。そこで、仕事をしながら、子供向け英語の勉強を始め、小学校英語指導者資格を取得したのです。

私のこれまでの歩みからたどり着いた『おうち英語』

その後、結婚、出産を経て、私のおうち英語がスタートしました。娘が0歳の頃から英語の歌や絵本、教材をいろいろ揃えて自己流で取り組んでいましたが、ある日娘から「英語やめて!」と言われるようになってしまいました。

こんなに頑張っているのにどうして?と焦る気持ちが湧いてきましたが、そんな時に出会った親子の会話を土台にした親子の英会話が、私を救ってくれました。詰め込み型の英語教育ではなく、身近な日常会話に英語を取り入れることが大切であり、完璧でなくても、間違いを恐れずに英語を話すことが大事だと改めて実感したのです。

気がつけば、私が何も言わなくても娘が英語をアウトプットするようになり、英語が大好きになっていきました。親子で英語を楽しめる環境をおうちの中に作っていくことが何よりも大切なのです。

※親子の英会話は、ママが子供に寄り添う会話を通して、日本語でも英語でも伝える力や、おうちの中でコミュニケーション力を養う会話力を学び、そこに英語を取り入れるという個人の方が運営されている学びの場があります。そこで、ティーチャー(教える側)になる制度があり、J-shineだけではなく、そういった場も通じて英語教育に悩むママへ届ける側になりました。

自分が学び、実践してきた方法を他の人に伝える側に

英語が苦手なママでも、中学で習うレベルの英語力で、日常会話の中に英語を十分に取り入れることができます。英語が当たり前の環境を作ることで、英語に対するハードルも下がり、親子で英語を楽しめるようになります。

日本人が英語に挑戦する上で大切なことは、完璧主義から解放されることかもしれません。英語は、人生の可能性を広げ、楽しくコミュニケーションを取るためのツールであるにもかかわらず、完璧主義が学ぶことを苦痛にしてしまっているとしたら、もったいないことだと思いませんか。

おうち英語では、子どもが好きなことや興味を持っていることに合わせて、会話の中に英語を散りばめていくことで、好きなものから英語を学ぶことができます。そして、好きなものを通じて英語を学べば、自ら学ぶ力も育てることができます。

子どもの英語教育に悩んでいるママには、「お勉強しなさい!」と押し付けるのではなく、子どもと一緒に学ぶバディになってほしいと思います。そして、子どもに寄り添う会話を土台にしたおうち英語にぜひ出会ってほしいのです。

幼児期に育まれた親子の会話による英語とコミュニケーションは、必ず将来に役立つ力となるでしょう。親子で英語を楽しく学べるご家庭が増えることを願っています。

 

2005年卒業
国際コミュニケーション学科
前田 早生莉
(ビジネスネーム:前田かなみで活動中)

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