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Columnコラム

2018 Aug. 14 英語力と一緒に身につけたいクリティカルシンキングのスキルとは?
Kanda Gaigo Extension

ビジネス英語を学習しようとしている方は、クリティカルシンキング(批判的思考力)についても知っておく必要があります。なぜなら、グローバル社会では英語力だけでなく、クリティカルシンキングのスキルも必要とされているからです。ここでは、クリティカルシンキングについて詳しく説明していきますので、これを参考にクリティカルシンキングを学んでいきましょう。

クリティカルシンキングとは?

クリティカルシンキングとは、批判的思考力のことです。批判的思考力と言われると、単純に「否定すること」と考えがちですが、そうではありません。難しいですね……。もう少し詳しく説明していきますので一緒に考えていきましょう。
簡単に言うと、与えられた情報を鵜呑みにしないという考え方のことです。「AはBだ」という主張に対して、「なるほど、AはBなのだな」と鵜呑みにしてしまうのがよくないということです。これに対して「AはBだと主張する根拠は何なのか」、「その根拠は確かなものなのか」、「Bの代わりに『AはCだ』とも言えるのか」といったように様々な角度から見て、論理的・客観的に考える方法こそ、クリティカルシンキングなのです。

なぜクリティカルシンキングを身につける必要があるの?

ここまで、クリティカルシンキングがどんなものかについて説明してきました。それでは、なぜクリティカルシンキングを身につける必要があるのでしょうか?

その理由は、日本人がこれまでクリティカルシンキングを真剣に学んできていないからです。日本の教育は、暗記を重要としています。教科書に載っていることを覚えてペーパーテストで表現できる人によい成績を与えるというものです。そのため、日本の教育では「考える」ということよりも「覚える」ということが大切になっているのです。
ところが、英語圏の国ではスタンダードでクリティカルシンキングのスキルが求められています。幼い頃から「なぜそうなのか?」、「他の可能性はあるのか?」といったように「考えること」を当たり前におこなっています。そして、このクリティカルシンキングを基盤として理科・社会・数学・言語といった勉強をしてきているのです。

英語を使わない人にもクリティカルシンキングのスキルは求められている

クリティカルシンキングを基に考え出した仮説は、偏った見方で考えた仮説よりも正しいものです。例えば、「辛いものはおいしいため、辛い商品を開発するのがよい」という主張を考えてみましょう。これは主張者の「辛いものが好きで、辛いものはおいしい」という偏った見方からの主張です。「辛いものはまずい」と感じる方もいらっしゃるので、主張は正しいとは言えません。それに対してクリティカルシンキングで考えると「(権威のある)○○の調査によると、辛いものはおいしいと答えた日本人は○○%。これは世界各国の平均水準よりも低いため、日本人は世界的に見ると辛いものをおいしいと考えている人が少ないため、辛い商品よりも他の味の商品を開発するほうがよい」といったような主張になります。クリティカルシンキングを用いた主張のほうが、説得力があり、正しい可能性が高いということです。そのため、日本で日本人と働く方にとっても求められるスキルなのです。

クリティカルシンキングを学ぶ際のポイントは?

クリティカルシンキングの大切さがわかったところで、それを学ぶ際のポイントを紹介していきます。ポイントは大きく3つあります。それぞれ以下に見ていきましょう。

①常に目的を意識する
ビジネスにおいては、ある目的があってそのために、多角的に適切な仮説を考えていきます。ビジネス英語にしても日本語でのビジネスにしてもそれは代わりません。その目的のための仮説・主張となっているか常に考えることで、より適切な仮説・主張にすることができるのです。

②自分の常識に流されない
これまでに経験してきたことは自分の中の常識を作り上げています。「私はAという経験があるからこの場合はBだ」と主張した場合、そのAという経験はどれだけ正確なのでしょうか。世間一般に照らし合わせるとどれだけ妥当なのでしょうか。自分の常識というのは、他人にとって非常識なことも少なくありません。そのため、自分の常識に流されないように意識することが大切です。

③問い続ける
主張や仮説に対して、「なぜ?」と問い続けることが大切です。問い続けることによって物事の本質に近づいていくことができるでしょう。問う際には「6W3H」を考えるのもおすすめです。以下に紹介する6W3Hの中で抜けている情報を探っていくと、物事が明確になっていきます。

・What(何を【課題】)
・Why(なぜ【理由】)
・Who(誰が【対象1】)
・Whom(誰に【対象2】)
・When(いつ【時期】)
・Where(どこで【場所】)
・How(どのように【手段】)
・How much(いくら【費用】)
・How many(どのくらい【規模】)

何度も何度も考えていくことでクリティカルシンキングは次第に身についていきます。先に挙げた3つのポイントを意識しながら根気強く考えていきましょう。

以上、クリティカルシンキングの概要と、身につけるべき理由、学ぶ際のポイントについて説明してきました。ビジネスパーソン、特にビジネス英語を学ぶ方は、これを参考にクリティカルシンキングを学んでみてはいかがでしょうか。

また、クリティカルシンキングで深い内容を考えられたとしても、ビジネス英語で適切なニュアンスを伝えられなければ意味がありません。神田外語EXTENSIONでは、そのように適切なニュアンスを伝えられる「質の高い」ビジネス英語を身につけて頂けます。現在、無料で説明会をしておりますので、ぜひご参加ください。

まずは、説明動画をご覧ください!

「世界と戦うための英語力」を
本気で身につけたい方を、
神田外語Extensionは応援します。

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