船会社の営業として活動しています。マレーシアからアメリカやヨーロッパ向けに輸出をしているスイスに本社を置く海運会社で、輸出貨物、輸入貨物の案件を受注するために日々取り組んでいます。マレーシアに工場をもつ日本の大手企業が主な得意先です。日本人のお客さまにとっては、私のような日本人との商談は、日本の商習慣をそのまま持ち込めるというメリットがあり、頼りにされている部分もあります。そんな時、確かなやりがいを感じます。

　オフィスには約100名のマレーシア人スタッフがいるのですが、スムーズにコミュニケーションがとれて、一緒に課題を解決できた時にも、充実感を得られます。そして何より、日本で働いていた時よりも責任が重く、不安もある一方、自分で考えてアクションを起こせることは、これまでに経験したことがないほどの手応えがあります。神田外語大学では韓国語を学んでいたのですが、マレーシアには韓国系の企業も数多く進出しています。企業訪問の際には韓国語で商談するのですが、商談後に食事に同行することもあり、言語はもちろん、風習やマナーなど、大学で学んだことが活かされていると思うことがあります。文化にふれられたことは大きな収穫だったと思います。

マレーシアとシンガポールを結ぶ新幹線事業がスタートしました。マレーシアは益々活気に満ちていくでしょう。そんなドラマチックに成長する国で、ビジネスの醍醐味を感じていきたいと思います。大学で身につけた言語力とプラスαの力。それがアジアを生き抜く力になると考えています。