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球団通訳としてスペイン語を担当。
将来は国際スカウトをめざし邁進中。

田原 大樹 TAIKI TAHARA

日本

株式会社千葉ロッテマリーンズ/球団本部 球団通訳

北海道札幌開成高等学校出身

スペイン語学科(現イベロアメリカ言語学科 スペイン語専攻) 2008年卒業

 千葉ロッテマリーンズの球団通訳としてスペイン語を担当しています。現在は2人の外国人選手の通訳を任されていますが、通訳といってもカバーする範囲は多岐にわたります。選手とのキャッチボール、練習前の会話、このようなことも、選手の日々の状態を確認するための大切な仕事の一つ。特にシーズン中は、買い物や食事など、試合がない日でも選手と一緒に行動しますし、選手のご家族のサポートなどもありますので、完全な休日が取れないほど多忙です。でもチームが勝ったときは心の底から嬉しくて、選手の一番近くにいるファンのような感じです。以前、担当している選手に、「もし他チームに移籍することがあったらお前を連れていきたい」と言われたことがありますが、私を頼りにしてくれる選手からの感謝の言葉は、やはり何よりの励みになります。実は、中学の頃から通訳になりたい想いが漠然とあったのですが、まさか本当に通訳になる、しかもプロ野球の球団でやるなんて思ってもみませんでした。私が通訳した言葉がそのまま新聞で取り上げられることもあるため、大きな責任をともないます。気を付けていることは、自分の言葉になってしまわないよう相手の伝えたいニュアンスを汲み取ること。高い/安い、早い/遅いなどの形容詞は人により感覚が違うため、なるべく使わず「どう思いますか?」と聞くようにしていますし、コーチからの大切な話も、選手とコーチと私の3人がそろった状態で伝えるようにしています。今後は英語をもっと勉強して、英語もスペイン語も完璧にこなせる通訳になりたいです。その先の目標は、国際スカウトになること。
 私は大学時代に、国も言葉も考え方も違う学生と接することで視野が広がりました。今、価値観の違う様々な意見を受け入れられるのは、この大学時代の経験が活きているからこそ。だから、皆さんにも周りの人と積極的にコミュニケーションを取ってほしいと思います。その人とはもう2度と会えないかもしれない。だからたくさん話して自分の意見も聞いてもらう。とにかく人との関わりを密にすることは、今後どんな仕事に就くにも大事なことですし、必ず活きてくる。通訳という立場に身を置く今、特にそう実感しています。

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