柴田教授の英語コラム

柴田教授の英語コラム

瞬発力をつけるには日本語⇒英語の思考回路を!

2024.01.09

ミーティングで、突然What do you think?とかAny questions?と聞かれたりすると、頭が真っ白になってしまうのですが、どうしたらいいでしょうか。― 講演や研修でよく出る質問です。質問が振られる直前の話を聞き逃したりすると、一瞬血の気が引きますよね。

前回のコラムでお話したように、表現力は動詞と形容詞が鍵です。厄介なのは、それが瞬時に口を突いて出ないといけないということ。英語の文の構造上、動詞は必ず主語の次に来ますから(S+V)、動詞が出てこないと、そこで詰まってしまうのです。be動詞の場合は形容詞が続きますから(例 It is great.)、形容詞も動詞に負けず重要というわけです。

瞬発力を鍛えるには、日本語を英語にするトレーニングが必要です。瞬時に英語が出て来ないのは日本語を介すからだ、などと言われていますが、私はそうではないと思います。皆さんは、ミーティング中、意見を頭の中でまとめているときは英語ではなく日本語で考え、その内容を英語にしようとしているのではないでしょうか。簡単な会話でない限り、頭の中は母語であるほうがむしろ自然です。

日常生活が日本語という環境の中では、日本語で浮かんだことを直訳ではなくその内容を的確に英語に変換するトレーニングが必要です。私のラジオ講座で、日本語から英語にする練習を入れているのはそのためです。

これを楽しくやるひとつの方法は、邦画を英語の字幕でみることです。例えば『日々是好日-Every Day a Good Day』の英語の予告をYouTubeで見てみてください。「足がしびれて動かない」「お茶はまず形。初めに形を作っておいて、後から心が入る」といった日本語はどう訳されているでしょうか。英語の字幕は世界標準のわかりやすい英語です。こんな簡単な言い方が出来るのか、と目から鱗の発見があると思います。

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