第2回 社員のモチベーションと研修効果を高める工夫

KGCC(神田外語キャリアカレッジ)は、カスタマイズのプログラムに強いと言われる。前回述べたように世に出回っている教材は山ほどある。しかしそれらは必ずしも顧客の要望や条件にいつもフィットしているわけではない。海外出版のEFL*テキストは優れたものが多いけれど、必要なスキルが都合よく学べる構成になっていることは稀だ。合わなければ作るしかない。当校教務部には専門の優秀なスタッフがおり、それを可能にしている。具体例を挙げよう。*English as a Foreign Language 外国語としての英語

ある製薬会社から問い合わせがあった。新薬開発のために海外の大学・医療機関の先生がたに臨床試験への協力依頼をする必要があるという。若手社員を送るのだが、礼を失することなく業務を遂行させたい。そのための英語研修を行いたいという。この要望にすぐに応えられる市販のテキストは無かった。そこでこの仕事を進めていく上で想定されるシナリオを作り、それぞれの局面に必要となる英語スキルを盛り込むことにした。次のようなものだ:

  1. メールで自社の紹介・自己紹介・用件を丁寧に依頼・訪問日時の設定(Eメールスキル)
  2. 現地到着後にメール、また電話で訪問日時の再確認(電話スキル)
  3. 訪問時の挨拶・スモールトーク・本題に入る前の関係づくり・食事の際の会話(ソーシャライジングスキル)
  4. 医療関係者との打ち合わせ、新薬の有効性・安全性の説明・データをもとにした発表(ミーティング、プレゼンスキル)
  5. 治験協力に対しての報酬や条件について取り決め・交渉(ネゴシエーションスキル)
  6. 帰国後のお礼メール、関係の継続(Eメールスキル)

研修内容は業務に直結したものほど受講者のモチベーション向上に役立つ。この研修も自社で実際に扱う薬剤や医療・機器に関する語彙を使うことで、リアリティが増し、大変喜んでもらえる研修となった。

KGCCではこれまでにも土木・建設、監査法人、金融、IT、サービス(ホテル・鉄道)など様々な業界向けにカスタマイズでの研修を行ってきた。市販のテキストを使うビジネス研修においても、学んだスキルを、例えば自社の財務諸表を使って説明したり、発表したり、議論をしてもらったりする。こうすることで表現やスキルの定着を高めることができる。 「話せるようにして欲しい」という要望は多いけれど、どのような局面で何をどう話すのかを徹底的に突き詰めてプログラムを作成することが成果を高めるポイントだ。

成果の出る語学研修に欠かせない3つのポイント

創立以来10,000件以上の企業向け語学研修を実施してきた神田外語キャリアカレッジならではの、成果を出すために必要なポイントをお伝えします。