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神田外語Extension

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2020 Feb. 21 対談:マサチューセッツ工科大学 言語学教授 宮川繁× 神田外語Extensionディレクター レンフロ比左子

モデルになったのは、TOEIC®平均点900点を超える学科

宮川:神田外語Extensionの講座はとくに英語上級者に向けてデザインされていると伺いました。日本ではなかなかそこに手が届いていなかったので画期的だと思いますね。しかし上級者のためのビジネス英語講座というのは、じつは非常に難しいですよね。すでに聞ける、読める、書ける、話せる人たちが、その英語の質を向上させようとするわけですから。

レンフロ:そうですね。日本人は英語上級者になっても英文法やリーディングといった「英語を理解するための授業」を好む傾向があると思います。英語を使って何かをすることをあまり好まないといいますか。しかしビジネスの現場で英語を使うことをゴールとするならば、鍛えるべきは発信力です。しかも、正確でレベルの高い語彙、フレーズ、構文を使えるようにならなければいけません。神田外語Extensionがこだわっているのは、そういう意味での英語の質です。

宮川:私は言語学の統語論を研究してきましたが、研究者の立場から見ても、神田外語Extensionのモデルになった専門学校・神田外語学院のグローバルコミュニケーション科(以下GC科)には興味をひかれます。たった2年間でTOEIC®平均点900点を超え、全国学生英語プレゼンテーションコンテストで入賞する学科を作り上げたのは凄い。学科コーディネーターとして、どんなことにこだわったのですか。

英語上級者たちが学べる場所を

レンフロ:英語上級者たちが本気でチャレンジできる講座を提供したいという思いがありました。日本の英語教育は、「全員を救う」という素晴らしいシステムを構築してきたと思いますが、反面、上級者たちの対応が十分にできていない気がします。英語上級者たちが英語を勉強したいと思ったら、どこで学びますか?残念ながら、様々なスキームを作っても、既存の英会話スクールには限界があります。すでに英会話ができる人に提供できるものがないからです。そうかといってMBAでも通訳学校でもない。TOEIC®900点、外資系企業勤務、帰国子女、こういう方々が「やりがいがあるな~」と思える講座を作りたかったのです。

宮川:確かに日本の教育は「できている人は後回し」という傾向はありますね。そこが得意なのはやはり米国でしょう。講師陣の思いが伝わったのか、受講生満足度は高いそうじゃないですか。95%が満足。52%の受講生が大変満足というのは、すばらしい成果だと思いますよ。

ネイティブと過ごす時間=英語学習ではない。

レンフロ:講座を開講したときに講師と共有したのは、「ネイティブとのマンツーマンを妄信しない」ということでした。帰国後に英語力を維持したい方は別として、英語学習者がネイティブスピーカーと時間を過ごしたからといって、決して英語力が上がるわけではないのです。講師は、相手が一人だとどうしてもその人のレベルに合わせた単語とペースで授業をします。そのため、あまり負荷がかかりません。

宮川:どの言語でも、ネイティブスピーカーの存在というのは非常に大きいと思いますね。その言語を学んでいる人にとっては、ネイティブスピーカーは雲の上の存在に感じる。でもおっしゃるように、ネイティブスピーカーと話すことが語学の上達に繋がるかというと、そういう訳ではない。マンツーマンを妄信しないという信条は、クラスメイトの存在に注目しているという側面もあるのでしょうか。

レンフロ:その通りです。言語は常に他者との繋がりの中で成長していきます。相手がネイティブスピーカーだと自分は常に「教わる側」「間違えても仕方ない人」になってしまう。一方で、少人数制のクラスメイトの存在は「いいライバル」という意味で非常に貴重です。年齢も業界も違うクラスメイトたちが、週に1回、英語を極めるという目的で集まり、互いを刺激しあう時間を持つことは、理想的な学習環境ではないかと思います。ネイティブ講師は彼らのファシリテーター役だと言っても過言ではないかもしれません。

日本人講師の存在

宮川:もう一つ、ぜひお聞きしたかったのは、日本人講師の存在を重視していることについてです。日本人講師とネイティブ講師が交互に授業を担当していくわけですが、なぜこのようなスタイルにしたのですか?

レンフロ:不明なことがあったら、母国語で100%理解してから次に行って欲しかったからです。「どちらも間違いではないけれど、相手が誰かによって変わる」ような、正解・不正解という線を引けない表現の違いを学びたいのが上級者です。彼らに納得のいく説明ができるのは、同じように苦労して英語を学んできた日本人講師です。「ネイティブ講師と英語で発信するトレーニングをし、日本人講師から母国語で説明を受ける」、これはある意味、留学よりも効率的だと思います。

宮川:一言で講師と言っても、日本人講師とネイティブ講師との役割分担をきちんとされているということですね。きっと講師も教えやすいでしょうね。さて神田外語Extensionの3ステップ学習法ですが、これはFlipped learning(反転授業)という理解でよろしいのでしょうか。

受身授業からの脱却

レンフロ:はい。まずは自分で動画を見て課題をやってから授業に参加していただくので、予習型ということもできるかもしれません。対面授業で初めてのことを学ぶと、どうしても受身の姿勢で授業に臨んでしまいますし、理解度の差も出てしまいます。神田外語Extensionは予習 ⇒ 課題 ⇒ 授業という流れなので、講師は課題を添削しながら理解度を確認し、受講生は自分の弱点や疑問点を浮き彫りにしてから授業に臨むことができるので、効果的なのです。

宮川:確かにそうでしょうね。質問を用意した状態で授業に来て、それがクリアになれば理解度も充実感も増しますからね。もう一つ、ぜひ伺いたいと思っていたのが、上級コースの課題の1つである「面白い話のストーリーテリング」です。日米の両方で生活してきた私には、この課題を作った意図が分かるような気がするのですが、聞いてもいいでしょうか。

「面白い話」ができなくてはいけない

レンフロ:もちろんです。上級コースのストーリーテリングは、録音課題なのですが、面白い話である必要があります。Funnyという意味ではなく、Interesting という意味です。会議の合間、乗り合わせたタクシーの中、食事の席などで、世界のビジネスパーソンたちは本当に良く喋る。ビジネスとは関係のないことも、タブーだと言われる宗教や政治についても、楽しみながら情報や意見を交換していて、実はそこで信頼関係の礎を築いていたりします。そこで自ら話題を提供し、盛り上がれるようになって欲しいのです。

宮川:まったく同感です。世界の人たちは本当によく喋りますからね。英語を母国語としない人たちでも、積極的に話題を提供してどんどん仲良くなっていくのがグローバルです。そこでまだ壁の花になりがちなのが日本人なんですよね。英検1級を持っていても、こういうことがさらっとできるようにならないとグローバルでのビジネスは厳しい。

レンフロ:実は神田外語Extensionを開講した当初、上級コースの受講者の方からリクエストをいただきました。「外資系企業勤務で世界の人々と仕事をしているが、自分は話題が乏しくていつも聞き役。面白い話題を提供して盛り上がれるくらいになりたい」と。

宮川:このユニークな課題は受講生からの要望で生まれたというわけですね?それでは、この録音課題は、添削されるのですか?

レンフロ:はい。担当のネイティブ講師が録音されたストーリーを聞き、添削をします。発音、語彙、文法など、基本的な英語の添削もありますが、コンテンツ指導が多いですね。つまり、「旅行の体験談を話すなら、まず、旅行は好きですか?最近どこに行きましたか?など、聞き手との繋がりを作ってから話し始めるように」などなど。確かに、いきなり自分の旅行体験談を話し出す人はいませんからね。

宮川:それはいいですね。隔週でそれをやっていたら、かなり自信になるでしょうね。提供できるストーリーを最低でも12本持っていることになりますからね。

発音は音読の録音で劇的に変わる

レンフロ:そうです。自信ですよね。上級コースの話ばかりになってしまいましたが、実は中級コースもあって、そのコースの課題はとにかく音読の録音課題を多くしました。それを日本人講師が発音チェックします。

宮川:発音指導は日本人でないと難しいですからね。でもきちんと発音を教えられる講師はなかなかいませんよね。

レンフロ:そうですね。ただ、GC科で発音に特化した授業があり、そこでは発音記号から教えています。そのため発音指導ができる講師が複数います。講師の一人は発音の著書もあり、細かく発音のコツを伝授した動画も無料で提供しています。

宮川:昔は日本の英語教育にも発音記号や発音が入っていましたが、今はほとんど見かけませんね。でも重要ですからね、発音は。受講生さんたちも助かるでしょう。

レンフロ:はい。この課題は評判がいいですね。自分でも「Thが苦手」だとか「Rの音が出ていない」ということは分かりますが、どうしたら発音できるようになるかが分からないので、そこを細かく指導してもらえるのは大きいと思います。これは、ネイティブ講師の役割ではありません。リピートアフターミーで発音は直らないからです。6ヶ月後、講師からのコメントが「本当に上達しましたね!」となることで、自信やモチベーションに繋がります。

宮川:確かにそうですね。ここしばらく「ネイティブ講師とマンツーマン」「いつでも気軽に行けるチケット制」などといった「便利な学び方」にスポットライトが当たってきましたが、神田外語Extensionは真逆なのですね。

講師たちが作った講座

レンフロ:英語上級者や、本気で英語力を上げたいと思っている人に来て欲しいと思ったからです。通訳・翻訳やニュースリスニングの授業も、英語を訳すスキルだけではなく、英語で発信する材料を増やす狙いがあるのです。

宮川:すべての授業と教材が、英語での一般教養に繋がっているという感じですね?
こういう講座は、個人だけでなく法人の皆さんからの要望も多いのではないですか?

レンフロ:そうですね。法人のお客様も個人の受講生と同じクラスに入って勉強していただき、ファイナルプレゼンテーションの動画を人事のご担当者様にお送りしています。また、Can-Do-Testという独自の英語スピーキングスキル判定テストの結果もお送りします。6ヶ月のビフォー・アフターが可視化できて面白いですよ。通常のクラスとは別に、グローバル企業の英文Eメール特訓講座も開講しています。これも個人の受講者様が、お勤めの企業にご紹介くださったものなのですが、弊社の講師となりきりメールのやり取りをしていただく中で、講師からの添削も入るというもの。この講座の受講生も皆様もやはり英語上級者です。

宮川:それは面白い!私もやってみたいですね。英文メールのやりとりをするだけでも勉強になりますが、それに添削が付くのは親切ですよ。

レンフロ:講師は本当に丁寧に対応してくれています。神田外語Extensionは現場で教えてきた講師たちが作った講座です。だからこそ、こだわるのは授業の効率、教材の質、受講生のモチベーションと成長です。ぜひ、一度無料説明会または授業見学にいらしてください。

宮川:今日は勉強になりました。私のように言語学の研究をしてきた者が、教えるという観点から語学を考えることは非常に新鮮でした。私も今度ぜひお邪魔してみたいと思います。

レンフロ:本当ですか?光栄です。よろしければ、セミナーをお願いしたいです!

宮川:そうですね。機会があればぜひ、MITや言語学のことをお話したいと思います。

宮川 繁
マサチューセッツ工科大学(MIT)オープンラーニング担当副学部長、マサチューセッツ工科大学(MIT)言語学教授。日本語・英語などをもとに統語論の研究を行っている。また、2000年から MITの授業をインターネットで配信する大規模公開オンライン講座、オープンコースウェアやMOOCの企画運営にも携わる。神田外語グループ、アカデミック・アドバイザー。

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