facebook

神田外語Extension

Columnコラム

2017 Mar. 6 【動詞ってナニ?】その1
Takako Kurimoto

■ 動詞には動作と状態の2種類がある

「四の詞」の中で最も活動的な品詞が動詞です。変身の術を駆使し、いろいろな形に姿を変えて、人や物の動作や状態を述べてくれる、そう「述べる語=述語」の役割をしてくれるのが動詞なのです。どんな風に姿を変えるかって?例えば「時(とき)」の変身。過去のことを述べたり、現在のことを伝えたりしてくれます。でも、その変身術のことはもう少し後でお話しすることにして、今回は「動作や状態を述べる」という、動詞の原点とも言うべき働きについてお話しましょう。

8_1

基本的に動詞には「動作動詞(動作を表す)」「状態動詞(状態を表す)」の2種類があります。一般的に、動作動詞はその動きをしてみることができますが、状態動詞は動作で表すことができません。ですから、動作動詞は進行形にできるが、状態動詞は通例、進行形にできないのです。

例えば、 walk 「歩く」という動作はジェスチャーで表現できますね。 walk は動作動詞なので I am walking. と言えます。それでは、代表的な状態動詞である be 動詞はどうでしょうか? I am a student. を動作で表すことはできません。なぜなら、「学生である」というのは「状態」だからなのです。つまり、 I am being a student. という進行形は不可ということになります。

■ よく間違える”状態動詞”

それでは私たちがよく間違える状態動詞を挙げてみましょう。まず、 have です。この語にはいろいろな意味がありますが、「持っている」という意味の have は状態動詞です。進行形にはできません。今、手に持っているんだから現在進行形でも良さそうですが、 I’m having a pen in my hand. とは言えません。 I have a pen in my hand. でいいのです。どうしても進行形にしたいのなら、 I’m holding ~. と言いましょう。でも「飲食する」の意味では動作動詞ですから、 I am having lunch. はOKです。知っていましたか? あ、 know も進行形不可ですよ。 likelove もダメです。おっと、「 I’m loving it! 」というCMを見たことがある?そうですね、確かに有名なキャッチフレーズですが、文法的には正しくありません。このフレーズの由来には諸説ありますが、インパクトがあって覚えやすいのでポピュラーになったのでしょうね。

8_2

そして、「見える」の意味の see も「聞こえる」の意味の hear も状態動詞です。 I’m seeing a bird. はダメ。 I’m looking at a bird. としましょう。 I’m hearing the radio. ではなく、 I’m listening to the radio. です。そして、 understand 「理解する」、 belong to~ 「~に所属する」、 contain 「含んでいる」なども進行形にはできません。

ただし、通例進行形不可の状態動詞でも「一時的な行為や出来事が続いていることを強調するとき」は進行形にできることがあります。動詞を辞書で引くときは、その意味だけでなく「進行形不可」なのかどうかも必ずチェックするようにしましょう。さて、次回は「自動詞と他動詞」の違いをとことんわかりやすくお話しますよ。乞うご期待!

まずは、説明動画をご覧ください!

「世界と戦うための英語力」を
本気で身につけたい方を、
神田外語Extensionは応援します。

プログラム概要 無料オンライン説明会に申込
プログラム概要 無料オンライン説明会に申込