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神田外語Extension

Columnコラム

2017 Jul. 18 【不定詞ってナニ者?】その3
Takako Kurimoto

―toなし不定詞―

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to不定詞から to を取り除いたものを「原形不定詞」といいます。形は文字通り「動詞の原形」です。それでは、どのようなときに原形不定詞を使うのでしょうか?主な用法は3つあります。
(1)助動詞の後、(2)使役動詞の後、(3)知覚動詞の後、の3つです。

(1)助動詞の後
will 、 would 、 shall 、 should 、 may 、 might 、 can 、 could 、 must の後には動詞の原形が来る」ということはだれもが知っています。でも、問題は(2)と(3)ですよね。では、この2つの原形不定詞の用法についてお話しましょう。

4つの使役動詞に注意!

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(2)使役動詞の後
まずは、4つの使役動詞を覚えましょう。 make 、 have 、 let 、 get です。「~させる、~してもらう」などと訳します。
それでは、 make から見てみましょう。語の並びは《make+目的語+原形不定詞》です。 make は使役動詞の中で最も「強制的」な意味をもっています。
例文: I made him go there.「私は彼をそこに行かせた」。「行きたくないよ~」と言っている彼を強制的に行かせた、という意味なんです。強いですね。
次に have ですが、強制的な意味は薄れます。語の並びは同じく《have+目的語+原形不定詞》です。 I had him go there.「私は彼をそこに行かせた」のように、 make と同じ訳になることが多いのですが、「無理やり行かせた」のではなく、「行ってもらった」というニュアンスを持つ、穏やかな意味の使役動詞です。

さて、気をつけなければいけないのが、 letget です。 let の語の並びも《let+目的語+原形不定詞》となります。 I let him go there. 「私は彼をそこに行かせた」。これも同じ訳ですね。ちょっと待って! let は「行きたがる彼を許して行かせた」という意味なんです。だから、 make とは正反対。「行きたいよ~」と言う彼を「行っていいよ」という「許可」を与えたということなんです。ちなみに、 letの動詞の変化は let-let-let で、現在、過去、過去分詞形は同じです。
最後に get です。よく見てください。 I got him to go there. 「私は彼をそこに行かせた」。意味的には have とほとんど同じですが、後には原形不定詞ではなく、to不定詞をとります。語の並びは《get+目的語+to不定詞》になることを覚えておきましょう。

現在分詞が使われることも

(3)知覚動詞の後
知覚動詞は、目や耳や身体で見たり聞いたり感じたりすることを表す動詞です。それでは、よく使われる seehear の例文を見てみましょう。どちらも語の並びは《see / hear+目的語+原形不定詞》です。 I saw him cross the street. 「私は彼が道を渡るのを見た」、 I heard a baby cry. 「赤ちゃんが泣いているのが聞こえた」となります。ただし、 see hear などの知覚動詞は原形不定詞の代わりに現在分詞( crossingcrying )が使われることがよくあります。意味もほぼ同じです。

なお、使役動詞と知覚動詞は語の並びが《使役動詞/知覚動詞+目的語+過去分詞》の形になる用法もあるので、辞書などで確認しておいてください。br

まずは、説明動画をご覧ください!

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