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Columnコラム

2019 May. 7 英語教育で注目されているTESOLとは?学ぶ方法や注意点について
Kanda Gaigo Extension

 

TESOLと聞いたことはありますでしょうか。「TOEICみたいなもの?」と疑問に持つ方もいるかもしれません。しかし、TESOLは資格ではないことに注意が必要です。それではTESOLとは一体どういうものなのか。ここでは、そんなTESOLについてご紹介しますので、これを参考にTESOLを学ぶかどうか検討してみてはいかがでしょうか。

TESOL(テソル)とは

TESOL(テソル、あるいはティーソル)とは、Teaching English to Speakers of Other Languagesの略語で、英語教授法という学問領域のことです。つまり、英語を母語としない方に向けて英語を教える方法を学ぶコースのことです。英語検定やTOEICのような、いわゆる資格試験ではないということに注意しておきましょう。ただ、大学院として設けられているTESOLコースであれば、修士号や博士号を取得できます。また、TESOLのコースでは、リーディング・リスニング・スピーキング・ライティングといった4つのジャンルから各分野の教授法を学べます。文部科学省管轄の学校や英会話学校などで、英語教員・英語講師として活躍している方、もしくは将来そうした職業に就きたいと考えている方であれば、TESOLを学習することで仕事のスキルを上げることができるでしょう。

日本で日本人に英語を教えていると、周りは同じような境遇になってしまうことも多いですよね。そうした中で教え方を学ぶとなると、日本人的な思考のもとで考えられたものや日本で主流となっているものを知ることになる可能性が高いでしょう。決してそれがよくないということではありませんが、海外でどう教えているのかを知るということも大切なことです。ですが、日々の忙しい生活の中でそこまで遠くに目を向け続けるのは少し大変なことではないでしょうか。そこでおすすめなのがTESOLです。一度TESOLを学び、まずは海外でどう教えているのかを知ることによって、教え方の幅が広がるはずです。海外での英語教授法を体系的に学んで知識の基盤ができれば、日々行う教授法などの情報収集もしやすくなるのではないでしょうか。

TEFL・TESL・CELTA・DELTAとはどう違うの?

TESOLという言葉を知っている方は、TEFLやTESL、CELTA、それからDELTAという言葉も見聞きしたことがあるかもしれません。TESOLとこの4つの違いをご紹介します。

TESL(テスル)とは、Teaching English as a Second Languageの略語で、母語ではないものの第二外国語として英語が定着している国における英語教授法を学ぶ学問領域のことです。具体的にはインドやシンガポール、フィリピンなどで英語を教えるときに役立つコースとなります。

TEFL(テフル)とは、Teaching English as a Foreign Languageの略語で、英語が定着していない国における英語教授法を学ぶ学問領域のことです。日本で英語を教える場合には、このTEFLを学ぶとよいでしょう。

つまり、TESOLは、TEFLやTESLの総称のことなのです。
残る2つ、CELTAやDELTAは国際的に名が通った権威のある英語教授資格となります。

CELTA(セルタ)とは、The Certificate in English Language Teaching to Adultsの略語で、イギリスにあるケンブリッジ大学の英語検定機構が認定している英語教授資格のことです。成人に第二言語を教えるうえでは国際的に名高い資格となります。

DELTA(デルタ)とは、The Diploma in English Language Teaching to Adultsの略語で、CELTAの上位資格のことです。CELTAと同様にイギリスにあるケンブリッジ大学の英語検定機構が認定している英語教授資格です。

CELTAやDELTAはケンブリッジ大学の認める機関でのみ受講できるもので、受講するためには学位や英語力などの厳しい基準があるので、難易度が高いという特徴があります。

TESOLを学ぶ方法

TESOLを勉強したいと考えたときに、気になるのはその方法。学ぶ方法は大きく3つあります。

1:留学して大学院に通う
2:日本で大学院に通う
3:オンラインプログラムを受講する

TESOLのコースには修了時に学位を取得できるものと、修了認定証を取得できるものがあります。大学院なら、勉強期間は1~2年と長くはなりますが、修士号や博士号といった学位を取得できます。日本にいてオンラインで受講できるようなプログラム(先に挙げた3番)の場合は、1~2ヶ月のコースから1年ほどのコースといったように幅広いプログラムがあります。また、修了時にはコース修了認定証が取得できます。国際的に活躍したいと考えているのであれば、海外においてもアピールしやすい学位を持っておくべきでしょう。

TESOLの学習にかかる費用

TESOLのプログラムは各機関で多種多様となっていますので、金額もピンキリです。その中から具体例として神田外語大学大学院のMA TESOLプログラムにかかる費用を紹介します。

入学金:25万円
1授業:65,000円

卒業に必要な単位は37のため、かかる費用としては、
250,000+(65,000 x 37) = 2,655,000円
つまり、合計約266万円が必要となります。

このプログラムについてもっと詳しく知りたい方はこちらの「神田外語大学大学院のMA TESOLプログラム」をご覧ください。

TESOLを修了しても教員免許の代わりにはならない

英語の教員として活躍するために、TESOLを学びたいと考えている方は1つ注意すべきことがあります。それはTESOLで学んでも教員免許は取得できないということです。TESOLが英語教授法を学ぶプログラムだから、大学院に設けられているプログラムで学べば、英語の教員免許が取れるのではないかと考える方も少なくありません。ですが、教員免許を取得するには、TESOLのプログラムとは別に教職課程で学ぶ必要があるのです。TESOLを検討するのであれば、このことは念頭に置いておきましょう。

以上、TESOLについてご紹介しました。英語教育にかかわる仕事に就いている方、目指している方は、これを参考にしてTESOLを学ぶか検討してみてはいかがでしょうか。

まずは、説明動画をご覧ください!

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