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神田外語Extension

Columnコラム

2017 May. 22 【基本時制の形と働き】その3
Takako Kurimoto

―過去時制・未来時制の表すもの―

私たちがふつう「過去形」と言っている「過去時制」はいったい何を表すのでしょうか。その前にまず、当たり前すぎてつい忘れてしまいがちの「過去形の大前提」を確認しておきましょう。その大前提とは、「過去形は『現在』とは完全に切り離されている時制である」というものです。そんなことは百も承知だ、ですか?実は、この大前提、次回からの「完了形」を理解するうえでとても重要なことなのでぜひ覚えておいてくださいね。

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■ 過去時制が表すものは3つ

さて、話を戻しましょう。過去時制が表すものでしたね。大きく分けて3つあります。(1)過去の状態、(2)過去の動作、(3)過去の習慣的行為、です。それではひとつずつ見ていきましょう。

(1)過去の状態:状態動詞とともに用いられます。
John belonged to a local tennis club. 「ジョン」が「地元のテニスクラブ」に入っていたのは「過去」です。現在は所属していません。あるいは「ジョン」はもう亡くなっています。
(2)過去の動作:動作動詞とともに用いられます。
I visited my uncle in Rome last year. 過去の何らかの動作を1つの出来事として表します。
(3)過去の習慣的行為:通例、頻度を表す副詞(句)とともに用いられます。
We often went to the bar after work. もちろん、現在はもう仕事帰りにそのバーに行くことはありません。

■ 未来を表す3つの表現の使い分け

さて、ここでやはり未来時制のことにも触れておきたいですね。第17回に「未来形という特別な語形はない」というお話をしました。確かに、現在時制の語形 study 、過去時制の語形 studied はありますが、 study の未来時制の語形はありません。でも「未来を示す表現方法」ならあります。その代表的なものは、(1)助動詞will、(2)be going to、(3)be ~ingの3方法でしょう。

同じく未来を示すこの3つの表現方法ですが、どのように使い分けたらよいのでしょうか。わかりやすい例として、すべて1人称の I 「私」を主語にした例文を見てください。
(1) I will study English in New York next summer.
(2) I am going to study English in New York next summer.
(3) I am studying English in New York next summer.

(1) I will ~は《意志》が加わり、しばしば「とっさに決めた未来」を表します。「よし、来夏にニューヨークで英語を勉強するぞ」という感じです。
(2) I am going to ~は《意図・計画》つまり「予定していた未来」を表します。「~勉強する予定だ」です。
(3)未来を示す現在進行形には come , go , start , arrive , leave などがよく使われますが、「前もって計画できる」動詞でもOKです。 I am studying ~「~勉強することになっている」で「ほぼ確定の未来」を表します。

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