facebook

神田外語Extension

Columnコラム

2017 May. 15 【基本時制の形と働き】その2
Takako Kurimoto

―現在時制の表すもの?―

私たちは「現在時制」のことをふつうは「現在形」と言っていますね。それでは、そもそも「現在形」って何なのでしょうか。「現在形って現在のことを表す。それだけのことでしょ?」確かにそうですね。では「現在のこと」っていったい何ですか?はい、まずはそれをきちんと理解することから始めましょう。

っていったい何ですか?はい、まずはそれをきちんと理解することから始めましょう。

■ “今、という一瞬”は「現在進行形」

さて、現在時制は「今、という一瞬」を表すことはほとんどありません。知っていましたか?「一瞬」を表すときは「現在進行形」を使うんです。現在進行形はふつう「現在進行中の動作」を表すときに使いますが、切り取った「一瞬」を表すときにも使います。

例えば、写真は「一瞬」を切り取ったものですが、写真を描写するときは現在進行形を使いますよね。 “ Look at this picture. A man is swimming in the river. ” のように。また、「今、なにしてるの?」「ランチを食べてるの」という会話は “ What are you doing now? ” “ I’m having lunch. ” となります。 now という「一瞬」の動作を現在進行形で表しています。
■ 現在時制でしか表せない5つのこと

それでは、現在形は「いつ」のことを表すのでしょうか。実は、現在時制は「今」を中心とした過去あるいは未来を含んだ幅のある時間を表すんです。少し前の過去や少し先の未来も含まれた時間帯、それが「現在時制」が表す「いつ」なのです。そして、その現在時制でしか表せないことがあるのです。5つに分類してみました。

(1)不変の真理:いつの時代でも変わらない事実。
ですから、ことわざのほとんども現在時制で表されます。
The sun rises in the east. 「太陽は東から昇る」、 There is no royal road to learning. 「学問に王道なし」
(2)現在の習慣:ほぼ毎日、習慣的にしている動作。
He usually gets up at 7:00. 「彼はいつも7時に起きる」、 We go grocery shopping on Saturdays. 「いつも土曜日に食料品を買いに行く」
(3)現在の反復行為:日常的に繰り返している動作。
He writes novels. 「彼は小説を書いている」。前回の表の例文にでてきましたね。「今」目の前で書いているわけではありません。仕事として日常的に繰り返し書いているのです。だから、 novels と複数形なのです。
(4)現在の状態:現在を中心とした持続的な状態。
先のことはわからないが、とにかく「現在はこういう状態だ」ということです。I have two brothers.「私には兄弟が2人いる」、Tokyo is the capital of Japan.「東京は日本の首都だ」
(5)特性:そのものだけが持っている性質。
不変の真理とまでは言えないが、おそらく永続するだろうと思われる事実も現在時制で表します。 An elephant has a long trunk. 「象の鼻は長い」

18_1_low

現在時制でしか表せないこと、理解していただけましたか?さて、次回は「過去時制」のお話し。そして「未来時制」にもちょっと触れてみましょう。

まずは、説明動画をご覧ください!

「世界と戦うための英語力」を
本気で身につけたい方を、
神田外語Extensionは応援します。

プログラム概要 無料オンライン説明会に申込
プログラム概要 無料オンライン説明会に申込