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神田外語Extension

Columnコラム

2017 Oct. 3 第30回 「すみません」は “I’m sorry” か?
Yuji Kadota

<ライバルに差をつけるBusiness Emailの書き方>

email 30

浮気がバレたら、あなたはA)モーレツに謝る、 B)開き直る。 どちら?
人間、追い込まれたときに思わずやってしまう行動が、その人のすべてを物語る。皆さんも充分お気を付けいただきながら今回のレッスンに入りましょう。

では、業務で何かしでかしたとき、どのような英語表現を使って謝罪すればいいのでしょうか。 皆さんは、次のような状況で、英語でどのように謝罪しますか?

A) 社内ミーティングで使用する報告書に、部下が入力した数字に間違いがあった

B) お得意様との大事なアポを二日酔いですっかり忘れてしまった

やらかした失敗の重大性を考えると、A)の場合は、ちょっとしたミス、すぐに訂正できるようなミスですから、ここで I would like to express my sincere apologies. と表現するとかえって慇懃無礼になってしまいます。 一方、B)の状況で I’m sorry. だけで終わってしまえば、後々顧客との関係はやっかいなものになってしまうでしょう。

「謝罪」とは、「自分が悪いことをしたからお詫びをすること」が基本です。言い換えれば、自分が悪いことをしていなければ詫びる必要はまったくありません。 “admission of guilt”、罪を認めているからこそ、ミスから生じる責任も潔く取りましょう、というのが「謝罪」という行為を支える考え方です。アメリカ文化ではこの意識がとても高く、何でもかんでもすぐにお詫びの声明を出す日本企業の姿を不思議な目で見ています。

日本社会で多用される人付き合いの潤滑油のための一言である「すみません」や、相手に何かを依頼するときの丁寧さを出すための「すみません」は英語のI’m sorry.ではありません。

その場の空気を巧みに読み、ああ、この人は丁寧な人だなと思ってもらえる「すみません」という言葉は、日本文化という設定の場でしか生かされない表現であり、英語圏で「すみません」を連呼すると、ああ、この人は自信がなくて内気な人だな、と思われてしまうでしょう。

B) のように明らかに自分の方に非がある場合は、謝罪表現を使用しますが、それ以外では使わないことが異文化の中で仕事をスムーズに行う際に、必要なスキルと言えます。

次回は、こちら側に非があった場合、どのような英語表現で謝罪すれば、事がうまく運ぶのか、様々な謝罪表現をご紹介します。

 

 

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