コラム
2017 Jan. 30
【英文の構造・5文型】その1
主語はS、述語はV、目的語はO、補語はC、そして修飾語はM。それではこの5つの役割が英文のなかでどのように並んでいるのかを見てみましょう。さあ、これが英文の成り立ちの核心ですよ。
■ 5文型で英文の構造が理解できる
並べ方は5種類。1.SV、2.SVC、3.SVO、4.SVO1O2、5.SVOCです。
あ、これは…!!?そうです。5文型です。5文型というのは、つまり「役割」が並んでいたものだったんです!中学で習ったはずの5文型、なんだかよく意味がわからないうちに忘れてしまっていませんでしたか?この5文型こそが英文の成り立ちそのものだったのです。だから、英文の成り立ち、すなわち「英文の構造」を理解できれば、英文そのものも理解することができるんです!
それでは、それぞれの文型の例文を見てみましょう。
◆第1文型SV:We go.「私たちは行きます」。これでもりっぱな英文です。
◆第2文型SVC:I am a student.「私は学生です」。冠詞a、an、theは単独ではなんの役割もできませんが、名詞と合体することで英文構造の大切な要素になります。
◆第3文型SVO:Mary loves him.「メアリは彼を愛しています」。
◆第4文型SVO1O2:Tom gives her a flower.「トムは彼女に花をあげます」。
◆第5文型SVOC: Takako calls her dog Koume.「孝子は彼女の犬を小梅と呼びます」。私は小梅という名前のチワワを飼っています(ホントの話です!)。
■ 5文型を品詞で分解してみると…?
さあ、思い出してください。4つの品詞が5つの役割を担当していましたね。
それでは、5文型で並んでいる「役割」がどんな品詞なのか確かめてみましょう。
◆第1文型:We go.
主語Weは代名詞。主語になれるのは名詞だけでしたね。述語のgoは動詞。
◆第2文型:I am a student.
主語Iは代名詞。述語amはbe動詞。補語のa studentは冠詞aと合体した名詞です。補語の役割を持つのは名詞と形容詞ですから、a studentは補語の役割ができます。
◆第3文型:Mary loves him.
主語Maryは固有名詞、述語lovesは動詞、目的語himは代名詞。目的語の役割を担当できるのは名詞だけでしたね。
◆第4文型:Tom gives her a flower.
主語Tomは固有名詞、述語givesは動詞、目的語1herは代名詞、目的語2a flowerは冠詞+名詞です。
◆第5文型:Takako calls her dog Koume.
主語Takakoは固有名詞、述語callsは動詞、目的語herは代名詞、補語Koumeは固有名詞。
どうですか、4つの品詞がそれぞれ役割をしっかりと担当していましたね。え?ひとつ足りない?3つの品詞しか出てきていない?よく気が付きましたね。そうです、副詞が一度も登場していません。副詞は修飾語の役割しかできない品詞でした。そして、修飾語Mも5文型には使われていませんでしたね。次回は副詞と修飾語に焦点を当てて、英文の構造をさらに掘り下げます!
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