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Columnコラム

2017 Oct. 31 第34回 お願いしたいことがあります
Yuji Kadota

<ライバルに差をつけるBusiness Emailの書き方>

email 34
移民大国アメリカでは、高齢を迎え始めたベビーブーマーたちが、自分たちの家系ルーツを辿ろうとしています。自分の祖先がどういう人物だったのか、それを探りに海を渡るアメリカ人が多く、「ルーツを辿る自分探しの旅」は、現在、旅行会社で注目を集めている分野になっています。また、ハリウッドセレブたちが自分のルーツを探しに旅に出る “Who do you think you are?” などのテレビ番組も高視聴率を獲得していて、今や「ルーツ探し」は巨大なビジネスに成長しています。年間100万人のアメリカ人がルーツ探しにスコットランドを訪れているわけですから、このブームがもたらす経済効果は計り知れません。

さて、自分でルーツを探索するのも旅の醍醐味ですが、調査会社に依頼することも多く、依頼の表現としては、お馴染みの Would you…?, Could you…? がありますが、この表現に違いはあるのでしょうか。

では、問題です。メールの最後で「あ、そうだ。もし、時間があったら今夜、電話もらえる?」って書いておこうと思ったあなた。次のどちらの表現を使いますか?

a) Would you call me tonight?
b) Could you call me tonight?

正解。

別にどちらでも構いません。

が、Would youCould you ではニュアンスが違ってきます。

Would youの基本は、「相手の意志を訪ねる」ですから、A) の Would you call me tonight? は「あなた、私のために、今夜電話をくれますか?」という、相手に約束を取り付けようとするイメージです。

一方、Could youの場合は、相手が忙しい人だったり、相手の状況がよく掴めない、この場合、相手が電話できる状態かどうか不明のため、「あなた、今夜私に電話することができますか?」、と可能かどうかを尋ねています。この「相手の状況が掴めない」というニュアンスから、相手の都合を気遣い、見ず知らずの人にものを尋ねる場合も、Could you がよく使われています。

Would youCould youのどちらにしようか迷ったら、Would you mind calling me tonight? と 相手に選択肢を与えているより丁寧な表現であるWould you mind ~ing を使ってみましょう。

次回は、様々な依頼表現を確認していきます。

 

 

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