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神田外語Extension

Columnコラム

2017 Apr. 24 【なくてはならない代名詞】その2
Takako Kurimoto

―大家族の不定代名詞―

代名詞というのは、 he 、 she 、 they 、 it などの「人称代名」のことだけだと思い込んでいませんでしたか?関係代名詞が大事な代名詞のひとつだってことはわかったけど、ほかにも知っておくべき代名詞なんかあるの?はい、あります、あります。しかも、ぞろぞろあります。「不定代名詞」はとんでもない大家族なんです!

不定代名詞とは何か?

「人称代名詞」だけで十分だと思うけど、なぜ「不定代名詞」なんてものが必要なんでしょうか。思い出してください。英語は同じ文章、あるいは隣り合った文章の中では「同じ名詞を繰り返せない」でしたね。そのうえ、その名詞が単数なのか複数なのかまで明らかにしておかなければならないんです。人称代名詞は「ああ、この himTom のことね」「この theystudents のことだ」とわかる場合に用いられます。でも、どの人や物を指しているのかわからないことだってよくありますよね。そのときに必要になるのが「不定代名詞」なのです。

不定代名詞とは、不特定の人や物を表し、また不定の数量を表すものです。その大家族の一部をご紹介しましょう。 one 、 other 、 another 、 some 、 any 、 all 、 both 、 either 、 neither 、 none などがあります。ちなみに、これらの不定代名詞は代名詞としてだけではなく、形容詞としても用いられます。それでは、たくさんの不定代名詞のなかで、日本人が間違えやすいペアやグループをピックアップしてクリアにしていきましょう。

間違いやすい不定代名詞

(1) oneit
不定代名詞の one と人称代名詞の it をしっかり区別しましょう。そもそも代名詞は「前に出た名詞の代わりに用いるもの」です。 one=a+単数名詞、 it=the+単数名詞です。次の2つの英文の意味の違いがわかりますか?
A: “I lost my watch. I have to buy one.”
B: “I lost my watch. I have to find it.”
Aの文章は「時計をなくした。(どんな時計でもいいからひとつ)買わなければ」。Bは「時計をなくした。(なくしたその時計を)見つけなければ」です。わかりましたか?Aは I have to buy a watch. の不特定のa watchの代わりに oneとし、Bは I have to find the watch. の特定のthe watchの代わりに it を用いたのです。

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(2) one 、 another 、 others 、 the other 、 the others
不定代名詞のなかでも私たちがいちばん混乱してしまうグループです。それでは、まず最初に onethe other のペアを見てみましょう。

あなたは友人と二人で花屋さんにバラを買いに行きます。でもバラは2本しかありません。最初の1本はどちらでもいいので不特定の one です。友人が “I’ll take one.” 「どちらでもいいから1本ください」と言いました。残りは1本しかありません。しかたがないですね。あなたは “I’ll take the other.” 「残った1本をください」と言うしかありませんでした。

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さあ、まだまだ花屋さんでの買い物は続きます。あなたは好みのバラを好きな本数買うことができるでしょうか?

まずは、説明動画をご覧ください!

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