コラム
2017 Apr. 17
【なくてはならない代名詞】その1
―人称代名詞―
英語には「代名詞」に分類されるものがいくつかありますが、代表的なものは次の3つです。(1)人称代名詞、(2)不定代名詞、そして(3)関係代名詞。ワアー、出た、関係代名詞!そうです、関係代名詞も「代名詞」のひとつです。とても大事な文法項目なのになぜか苦手な人が多いですね。そこで、関係代名詞については別枠で取り上げることにします。第35回目以降にたっぷりとお話ししますので楽しみにしていてください。今回は人称代名詞と不定代名詞のお話です。
英語に代名詞は不可欠!
そもそも代名詞は「名詞の繰り返しを避けるために名詞の代わりとして使われる」ものです。そう、日本語にもありますね。確かにあるにはあるのですが、日本語では代名詞をそれほどひんぱんに使っているわけではありません。例えば、みなさんは自分の父親のことを人に話すときに「彼」という言葉を使いますか?「私の父がそう言った」「そして、父が~」「父は~」のように「父」という名詞を繰り返すのではないでしょうか。そう、「日本語では名詞を繰り返す方が自然」なことが多いのです。ところが英語は同じ文章、あるいは隣り合った文章の中では「同じ名詞を繰り返してはいけない」のです。“ My father said so.”で始めた話も次には“ And he ~.”“ He is ~.”のように「彼」が続きます。「代名詞を使わずに英語を書いたり話したりすることは不可能」なのです。

人称代名詞とは?
最も一般的な代名詞は「人称代名詞」です。「人称(にんしょう)」には「1人称」「2人称」「3人称」があります。これはもちろん日本語にもある区別です。1人称には「自分(私)」が含まれます。英語では I (単数)と we (複数)。2人称は「相手(あなた)」が含まれます。英語では you (単数)と you(複数)です。日本語は「自分」と「相手」を表す言葉がたくさんありますが、英語はこれだけ!そして、3人称は「自分」と「相手」以外のすべてです。つまり、英語では I、 we 、 you 、 you 以外のすべては3人称というわけです。
人称代名詞はその使われ方によって5種類に変化します。主格、所有格、目的格、所有代名詞、再帰代名詞です。主格は原則として主語に、目的格は目的語に使われます。そして、所有格の後には名詞が置かれます。所有代名詞は「~のもの」の意味を表し、再帰代名詞は主語の動作が自分自身に向けられることを表します。なお、itの所有代名詞はありません。
この表をアタマの引き出しに入れて、いつでもすぐに取り出せるようにしておいてください。あまり奥にしまい込まないように!
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