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神田外語Extension

Columnコラム

2017 Nov. 7 第35回 依頼表現のバリエーション
Yuji Kadota

<ライバルに差をつけるBusiness Emailの書き方>

email 35

2007年に国の文化審議会が「敬語の指針」を発表したことをご存知でしょうか。日本語教育に携わってない限り、関心が向かない分野だと思いますが、これまで「尊敬語・謙譲語・丁寧語」の3分類であった敬語がこの新しい指針により「尊敬語、謙譲語Ⅰ、謙譲語Ⅱ、丁寧語、美化語」の5分類になったのです。お隣韓国は「絶対敬語」の国ですが、ここ日本は「相対敬語」の文化。自分と相手との距離や関係によって敬語を使い分けているのです。

ちなみに、
明日の出張はキャンセルなされますか。→尊敬語
私は明日ご自宅に伺います。→謙譲語Ⅰ
私は明日からは出張に参ります。→謙譲語Ⅱ
私は明日から出張に行きます。→丁寧語
お酒飲みに行きますか。→美化語
となりますが、詳しくは「敬語の指針」のホームページをご覧ください。

さて、英語には5分類のような敬語の分け方はありませんが、上品で丁寧な言葉遣いがあります。第34回でご紹介した、Would you…, Could you… のような表現も、依頼しているのは「今」なのに、現在形ではなく過去形を使用することで、相手との距離を置き、丁寧さを出しているのです。
「相手を敬う気持ち」が日本語の敬語使用の根底にありますが、英語の敬語の場合、「自分をどう相手に見せたいのか」、に力点が置かれています。つまり、教養ある人物として相手から見られたいのであれば、少なくともぞんざいな表現はやめておきましょう。

では、クイズです。「明日電話してもらえる?」を、Would you, Could you 以外の表現にしてみてください。

Would you mind calling me tomorrow?
Would you be so kind as to call me tomorrow?
Would you be kind enough to call me tomorrow?
Would it be possible for you to call me tomorrow?
May I trouble you to ask you to call me tomorrow?
I am wondering if you could call me tomorrow.
I would appreciate it if you could call me tomorrow.
などの表現が使えます。
いつ、どんなときにも、Would you…, Could you… だけを使い回すのではなく、いろんな依頼表現を使ってみましょう。

 

 

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