コラム
2016 Sep. 16
「プリーズ」の使い方の勘違い
トム君は日本のお友達の家を訪ねました。
- お母さん: 「あら~ぁ、よくいらっしゃいましたぁ。さ、さ、ど~ぞ召し上がって」
- トム: 「???」
- お母さん: 「あらあらごめんなさい。日本語ダメなのね。じゃ、ぷり~ず♪」
- トム: 「?!?!?!」
お母さんは「どうぞ」と言いたかったのです。そこでPleaseが出てきた。
よく聞く間違いです。トム君はとても困っていますがその理由はコレ。
【Pleaseはお願いするときに使う言葉】だから。
「回して下さい」と言われているのか「取り分けて下さい」と言われているのか、
「僕は何を頼まれているの??」と困ってしまったという訳。
「どうぞ召し上がれ」と言いたいときは Here you are または Here you go
が一番良いと思います。
どうしてもPleaseを使いたいときはPlease have some またはPlease try it
なら大丈夫です。
「お先にどうぞ」と言う場合にはPlease でも通じます。
これはネイティブスピーカーがPlease go aheadを連想するから。
本来はGo ahead や After you(私はあなたの後に行きます)が一般的です。
男性はスマートにAfter youが言えると素敵ですね。
女性は「いえいえどうぞ~」ではなくThank youと言って通りましょう。
プレゼントを渡したい時も Please ではありません。
This is for you または I want you to have this と言えるとスマートです☆
ではいつPleaseを使えるのか? 基本的には【お願いしたいとき】です。
Please drive me to the station / Don’t do that, please /
Please say hello for meなどなど。
言語は長い歴史の中で、それぞれの文化が育んだもの。
使い方や意味合いがぴったりイコールで結べなくて当然です。
私たちに必要なのは、「Love=愛」という言葉の変換ではなく、
「国が違えば愛情表現も違うんだな~」という前向きな好奇心かもしれませんね。
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