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神田外語Extension

Columnコラム

2017 Aug. 21 【分詞って…意味不明】その2
Takako Kurimoto

―過去分詞と受け身形―
過去分詞の2つの性質

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今回は過去分詞のお話です。過去分詞も「動詞と形容詞の性質を分け持つ」という分詞の性質を持っています。しかも、≪ have / has / had +過去分詞≫の形で完了形にも使われています。そう、実は過去分詞って、意外にもあちこちの文でよく見かける、使用頻度の高い、なくてはならないヤツなんですよ。

まず、動詞としての過去分詞の形から見てみましょう。多くの動詞は語尾に -ed をつけることで過去分詞に変化しますが、不規則に変化する動詞もたくさんあるので、よく使う過去分詞形は覚えてしまいましょう。また、過去形と同じ形をしていることも多いので、文の構造や文脈などから見分けてください。さて、現在分詞と同じく、過去分詞も be動詞と仲良しなんですよ。 be +過去分詞で、受け身(受動態)の出来上がりです。
例文1: These bags are imported. 「これらのバッグは輸入品です」は受け身の文ですから、当然、 imported は過去形ではなく、過去分詞というわけです。

次に形容詞としての過去分詞です。
例文2: They sell imported bags. 輸入されたバッグ、つまり「輸入バッグを売っている」で、 bag を修飾する形容詞の働きをしています。それでは、例文2に語句を少し加えてみましょう。
例文3: They sell bags imported from Italy. 「イタリアから輸入されたバッグ」となり、現在分詞と同様に、過去分詞も修飾語句を伴うと多くの場合、名詞の後に置かれます。

現在分詞と動名詞の見分け方

さて、前回お約束した現在分詞と動名詞の見分け方をご伝授いたしましょう。普通の名詞も a pencil case 「ふでばこ」のように形容詞的に使われることがありますが、動名詞も形容詞的な働きをするんです。それでは問題です。
(1) a sleeping lion
(2) a sleeping car
同じ sleeping ですが、どちらが現在分詞でどちらが動名詞でしょうか?まず、「~している」と訳してピタッときたら、それは現在分詞です。(1)「寝ているライオン」はい、ピタッときましたね。この sleeping は現在分詞です。(2)「寝ている車」ん?変ですね。では、書き換えてみますよ。 a car for sleeping この for は「目的」を表します。そして car は電車の車両という意味がありますから「眠るための車両=寝台車」です。こうして書き換えてみると意味が通る場合は動名詞というわけです。

さあ、次の問題です。
(3) a walking dictionary
(4) a walking stick
どうですか、わかりましたか?(3)「歩いている辞書」何だか変。(4)「歩いている棒」これも変。それなら、書き換えでしたね。(3) a dictionary for walking 「歩くための辞書」あれ?もっと変!(4) a stick for walking「歩くための棒」あ、杖だ!そう、(4)の walking は動名詞。そして(3)は現在分詞です。 He is a walking dictionary. のように使います。「歩いている辞書」、日本語では「生き字引」なんて言いますね。何でも知ってる、物知りのことです。ちょっと物知りになりましたね。

さて、次回はみなさんが「苦手だあ!」と叫ぶ、分詞構文をつかみとりましょう!

まずは、説明動画をご覧ください!

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