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神田外語Extension

Columnコラム

2017 Aug. 14 【分詞って…意味不明】その1
Takako Kurimoto

―何が「分かれている」の?―

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分詞には、2種類ある

「分詞( Participles )」とはいったい何者でしょう。そもそも、なぜ「分かれる詞」と呼ぶのでしょう。文法項目のなかでも、多くの人が「わけわかんな~い!」とあきらめてしまうのが、この「分詞」です。確かに、いざ分詞の勉強を始めると、どこまで行っても果てしのない大海原を漂っているように感じますよね。いつになったら陸地が視界に入ってくるのやら……。そんな、つかみどころのない「分詞」を、今回から4回にわたるお話でガッチリつかんでください!

「分詞」という名前は「動詞と形容詞の性質を分け持つ」という意味から来ています。動詞と形容詞?動名詞は動詞出身で「動詞と名詞の働きを併せ持つ」ものでしたね。分詞は動詞と形容詞、ということはやはり分詞も出身は動詞ということ?その通りです。でも、分詞には2種類あるということが動名詞とは大きく違うところなんです。姿かたちも違うし、働きも違う2種類、それは現在分詞と過去分詞です。
ただ、この「現在」と「過去」という言葉は、時制の現在・過去とは何の関係もありません!英語の Present Participle Past Participle を直訳しただけのものですし、昔からそう呼ばれてきただけの「ただの呼び名」だと思ってください。さて、それでは2種類の分詞の違いをしっかりと見ていきましょう。

現在分詞の2つの性質

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まずは現在分詞です。形は原形+ ing 。なんと動名詞とまったく同じ形をしています。困ったものです。でも大丈夫、動名詞と現在分詞を見分ける「秘策」があるんです。次回にお教えしますのでお楽しみに!

さて、動詞としての現在分詞は be動詞と仲良しです。 be +現在分詞で進行形ができます。
例文1: The baby is sleeping. みなさん、進行形は be動詞+動詞の ing形と覚えていたと思いますが、その≪動詞のing形≫こそが現在分詞だったんですね。 is / am / are +現在分詞=現在進行形、 was / were +現在分詞=過去進行形です。

さて、ちょっと複雑になるのが形容詞として働く現在分詞です。例文1の現在分詞 sleeping を形容詞として使ってみましょう。
例文2: Look at the sleeping baby. この sleeping は後ろにある baby という名詞を直接的に修飾していますから形容詞、しかも限定用法の形容詞ですね。普通、形容詞として働く現在分詞は「~している」と訳します。例文2は「眠っている赤ちゃん」となります。次に、例文1に語句を加えてもう少し長くしてみましょう。
例文3: The baby is sleeping in the bed. 今度はこの文の sleeping を形容詞として使ってみますよ。
例文4: Look at the baby sleeping in the bed. このように、限定用法の現在分詞は目的語や修飾語句を伴うと、原則として名詞の後に置かれます。 baby を後ろから修飾し、「ベッドで寝ている赤ちゃん」と訳します。

次回は過去分詞のお話です。そうそう、忘れてはいけません。現在分詞と動名詞との見分け方の「秘策」もご披露することにいたしましょう。

まずは、説明動画をご覧ください!

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