「知っている単語はあるのに理解できない」そんなことはありませんか？　もしかしたらそれは慣用句が使われているのかもしれません。ここではビジネス英会話でよく耳にする慣用句を7つご紹介します。

英語の慣用句を覚えればビジネスによい効果がある

慣用句を知らないばかりに、ビジネスシーンで話を聞き洩らすこともありますよね。文脈で推測することもできますが、その分リアクションまでのスピードが遅れてしまいます。シーンにもよりますが、ビジネス英会話では話のテンポが大切ですから、語彙を増やしておくことが重要です。また、外国人から英語で話をされたときに、意味を考えてフリーズしてしまうと、「この人大丈夫かな？」と思われてしまうこともあるでしょう。語彙が多く、慣用句もよく知っていれば、不安に思わせてしまう可能性も少なくなるでしょう。つまり、語学が堪能であれば、信頼が生まれやすいのです。

ビジネスシーンでよく使われる慣用句7選！

■“bottom line”（肝心なこと）
“bottom line”には「最終的な収益」、「最終結果」といった意味がありますが、話し言葉では「肝心なこと」といった意味があります。多くは“The bottom line is 〜.”という使い方をします。話の最後などで、結局何が大事なのかを伝えるときに使うとよいでしょう。

“The bottom line is that we mustn’t lose this opportunity.”
（肝心なことはこの機会を逃さないことだ。）

■“time flies”（時が過ぎるのは早い）
直訳すると、「時間が飛ぶ」となります。要するに、時間が飛んでいってしまうほど早く過ぎ去ってしまうということです。ことわざを使って「光陰矢の如し」と訳してもよいでしょう。

“Time flies right by whenever I am talking with you.”
（あなたと話しているとすぐに時間が経ってしまいます。）

■“get the ball rolling”（ことを始める）
直訳すると、「ボールを転がそう」という意味になります。球技でボールを転がすと試合が始まることから、「始める」という意味で使われています。新しいプロジェクトや事業を始めるといったときに使います。

“Well, let’s get the ball rolling.”
（さあそれでは始めましょう。）

■“call it a day”（仕事などを切り上げる）
直訳すると、「それを1日と呼ぶ」となります。つまり、「これをもって終わりとする」という意味になるわけです。長引いた会議を終わらせるときなどにも使えるフレーズです。

“I think that’s all today. Let’s call it a day.”
（今日の議題は以上です。それでは終わりましょう。）

■“elephant in the room”（見て見ぬふりをされている重要な問題）
直訳すると、「部屋にいるゾウ」です。誰もが重要だと認識しているけれど、口にださない問題、触れてはいけない話題といった意味で使われます。日本語で言うところの「空気を読む」とか「暗黙の了解」などと考えるとよいかもしれません。

“There is an elephant in the room.”
（触れちゃいけない話題があります。）

■“touch base”（連絡を取る）
直訳すると「ベースを触る」ですが、これは「連絡を取る」という意味になります。“touch base tomorrow”（明日連絡する）のように時間表現を入れたり、“touch base with you”といったように“with”のあとに連絡を取る相手を入れたりして使います。
また、“contact”よりもカジュアルな表現になりますので、使う相手には注意しましょう。

“We’ll touch base later.”
（また連絡を取って状況確認をしよう。）

■“a piece of cake”（簡単にできること）
直訳すると、「ケーキ一切れ」です。しかし“a piece of cake”には「楽なこと」、「たやすいこと」といった意味もあります。

“It is a piece of cake.”
（このくらい、何ともありません。）

以上、ビジネス英会話でよく耳にする慣用句を7つご紹介しました。慣用句を覚えて、話し合いについていけるようにしていきましょう。こうした語彙を増やすこともビジネス英語には大切なことです。語彙を増やし、適切なタイミングで適切な言葉を伝えることで、相手からの信頼も厚くなるはずです。神田外語学院ではあなたが適切なワードチョイスができるビジネスパーソンになれるようにサポートしています。神田外語学院で一緒に学んでいきませんか？ご興味のある方は、まずは下記の無料説明会に参加してみてください。