コラム
2018 Mar. 13
「Can」=潜在的な能力や資格
「~が出来ない」=I can’t だと覚えてしまうとちょっと危険です!
Can にはもともと「~する能力がある、~しようとすれば出来る」
という意味があります。
そのあとにくる動詞が speak だった場合、「英語が話せない」というよりは
「英語で言葉を発することができない」
「いくら頑張っても、そもそもその能力がない」
というニュアンスを強く含んでしまうのです。
しかもそれを英語で言っている時点でネイティブは混乱するハズ。
だって誰かが日本語で「私、日本語で言葉を発することができません」て言ったら、
「できてるじゃん」と思うでしょ?
以下のような場合も、canではなくdo/doesを使うようにしましょう。
・車を運転する
〇 I don’t drive.
単純に運転免許を持っていない。または自分で運転する必要はない(スゴ…)
× I can’t drive.
運転すると健康を害する。または法的に禁止されている。
・料理をする
〇 I don’t cook.
料理の仕方がわからないからしない。料理なんてする必要ない(いいな~)
× I can’t cook.
料理すると倒れる。料理禁止令が出てる。
・テニスをする
〇 I don’t play tennis.
テニスは好きじゃないからしない。またはチャンスがなくてしない。
× I can’t play tennis.
テニスすると入院する。テニスしたら逮捕される。
※「全く下手くそです~」って言いたいときには、
あえてcan’tをつかうこともあります。
そのときは通常、
I can’t drive well.
I can’t cook well.
I can’t play tennis well.
ですけどね。
つまり、
潜在的にそれをする能力はあってもする必要がなくてしない、とか
したくないからしないのであれば、don’tを使うべきなのです。
I don’t drink と I can’t drink で比べると分かりやすいかも。
前者は「お酒は好きじゃないから飲まないんだ」と言っているし、
後者は「飲みたくても飲めないんだよ。気持ち悪くなっちゃって最悪!」
と言っているのです。
外国の方に「日本語しゃべれますか?」って聞きたいときも同じですよ。
Can you speak Japanese? としたいところですが、
Do you speak Japanese? ですね。
「君に日本語を話す能力はそもそもあるのかね?」
な~んて言いたくないですからね(笑)。
あと、英語は「あなたは~できますか」という形よりも「あなたは良い~ですか」と
聞くことの方が多いと思います。
つまり、
Can you sing well? ではなくて
Are you a good singer? だし、
Can you cook well? ではなくて
Are you a good cook? なのです。
Canは便利ですが、単語の意味として日本語の「~できる」よりも
「潜在的な能力や資格」を指すということを覚えておきましょう。
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