ビジネス英会話と日常英会話の違いを簡単に説明すると「表現方法の丁寧さ」にあります。例えば、日本語におけるビジネス会話と日常会話をイメージしてみてください。ビジネス会話のほうが相手に失礼のない丁寧な表現をするはずです。これは英語においても同様になるわけです。ここでは、そんなビジネス英会話と日常英会話の違いについて詳しく見ていきます。

ビジネス英会話にはどんな特徴があるの？

ビジネス英会話では日常英会話よりも丁寧な表現を使います。例えば、ビジネス英会話では「Could」や「Would」などの表現をよく使います。会議室の場所を聞く際には……

“Could you tell me where the conference room is？”
（会議室がどちらになるか教えていただけませんでしょうか？）

電話番号を聞く際にも……

“Could you give me your phone number？”
（電話番号を教えていただけますでしょうか？）

上記のように“Could”を使います。また、同じ意味の表現であっても、ビジネス英会話ではフォーマルな単語を優先的に使います。例えば、一般的に“want”ではなく“wish”を使いますし、“but”ではなく“however”を使います。

■ビジネス英会話には業界用語が多く使われる
日本においても業界用語というものはありますが、英語でも特定の業種や業界でしか使われない表現は存在します。金融業界であれば金融に関する専門用語がありますし、医療業界であれば医学用語があります。つまり、業界によっては多くの単語を覚える必要があるというわけです。

日常英会話の場合は短縮形や省略形が多い

ビジネス英会話と比べると、日常英会話では短縮形や省略形がよく使われます。主語が短縮・省略されたりすることが多いのです。また、接続詞の“that”も省略されることがあります。ただし、ビジネス英会話においては、省略や短縮はしないようにしましょう。あくまでも丁寧な表現をすることを優先させるべきだからです。日常英会話の場合には、もし文法が正しくなかったとしても意図が伝われば問題ないケースが多いですが、ビジネス英会話においては正確な文章・文法で発言することが求められます。以上のことを考慮すると、日常英会話よりも先にビジネス英会話を学ぶべきであることがわかります。ビジネスの場では文法の理解は必須です。ビジネス英会話と日常英会話の文法は変わらないため、ビジネス英会話さえ理解できれば、日常英会話に困ることはないでしょう。しかし、その逆は難しいです。正しい表現を理解しておかないと応用が利きません。そのため、まずはフォーマルな表現から学ぶとよいでしょう。

具体的な違いについて紹介

次にビジネス英会話と日常英会話の違いについて具体的な表現を見ていきましょう。

1：「はい。」
【ビジネス英会話】
“Yes.”

【日常英会話】
“Uh-huh.”

2：「ありがとうございます。」
【ビジネス英会話】
“Thank you very much.”

【日常英会話】
“Thanks.”

3：「申し訳ございません。」
【ビジネス英会話】
“My apologies.”

【日常英会話】
“Sorry.”

4：「私も同感です。」
【ビジネス英会話】
“I agree with you.”

【日常英会話】
“I thinks so, too.”

5：「お久しぶりです。」
【ビジネス英会話】
“I haven’t seen you for long.”

【日常英会話】
“Long time no see.”

以上、ビジネス英会話と日常英会話の違いについて見てきました。ビジネス英会話では文章を短縮・省略せずに表現します。単語についてもフォーマルなものが使われることが多い傾向にあります。基本的なビジネス英会話を覚えておけば、日常英会話も対応が可能です。まずはビジネス英会話から覚えるようにしましょう。

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