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紀要   Scientific Approaches to Language   No.10 March 2011

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目次
はしがき
神田外語大学言語科学研究センター(CLS)の紀要Scientific Approaches to Language (SAL) 第10号をお届けします。SALは、CLS発足の初年度(2001年度)に第1号を刊行しました。それから、10年、無事に第10号を刊行できること、大変嬉しく思います。

CLSの10周年という記念の年であったことから、2010年7月には、それを記念し、井上和子先生(CLS顧問(本学・名誉教授)であり、CLS発足の基盤となった1996年〜2001年の5年間にわたるCOEプロジェクト『先端的言語理論の構築とその多角的実証−ヒトの言語を組み立て演算する能力を語彙の意味概念から探る−』を率いられました)と久野ワ先生(ハーバード大学・名誉教授)という、日本における生成文法研究の発展に多大に貢献をなさったお二人をお招きして、『70年代「日本語の生成文法研究」再認識』と題した2日間の「講演会・ワークショップ」を開催しました。CLSの10周年という位置づけから、本学・本大学院・CLSと関わる教員・研究者が中心となりましたが、国内外からも発表者を迎え、平日だったにもかかわらず、大勢の参加者を得た、盛大な研究会となりました。CLSは、COE時代を含めれば過去15年間、裾野の広い長期的視点に立った言語研究の基盤を提供することを活動の一つの目的としてきましたが、それが、具体的な形として確認できる機会となりました。

そのワークショップでの講演・発表の内容については、巻末の「活動報告」(119〜145頁)に要旨を掲載していますので、ご参照下さい。また、10周年記念の活動の一環として、そこでの発表論文を中心に、論文集(『70年代生成文法再認識−日本語研究の地平−』(仮題)長谷川信子(編)、開拓社、2011年秋)の刊行を予定しています。

CLSは、上記のCOEプロジェクトを基盤に設置されたことから「言語学」をその研究の軸にしていますが、CLS発足と同時に、「言語学」の応用分野としての「言語教育学」に関わる研究も遂行してきました。本号に掲載されている論文は、その2分野からのもので、それらは、CLSで支援している(してきた)科学研究費助成金などで遂行された研究、CLS独自の研究(通称「井上ゼミ」として、顧問の井上和子先生を中心にした研究活動など)、CLSとも関わる児童英語教育研究センター(C-TEC)での研究、CLS 非常勤研究員による研究の成果です。CLSでの研究の裾野の広さと研究の質の高さと充実を感じていただけると思います。

CLSの発足直後からCLSを事務補佐員として献身的に働いて下さった椎名千香子さんが、2010年3月末に退職することとなりました。この10年の研究活動が順調な進展と多くの成果は彼女に負うところが大ですので、大変残念です。今後のご健闘をお祈りします。そして、椎名さんの後任として3月から角田雪絵さんが事務補佐員を務めて下さっています。

SALの編集作業は、研究員の神谷昇さんに一手に引き受けていただいています。丁寧で迅速な作業、感謝いたします。 本号の編集作業の最終段階で、東日本大震災、そして原発事故という未曾有の大災害が起こりました。幸い、神田外語大学の被害は限定的で、CLSの日々の研究活動には大きな支障はありませんでした。こうした活動を滞りなく継続できることに感謝すると共に、一日も早く被災地が復興へと向かうことができること、心より祈念しております。

2011年3月    言語科学研究センター・センター長 長谷川 信子

      <言語学編>の要旨はこちら      <言語教育学編>の要旨はこちら

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