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創立30周年記念シンポジウム「世界の沸騰現場で働く、を本気で考えよう」開催レポート

2017.11.28
神田外語大学
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2017年10月28日(土)、神田外語大学創立30周年記念シンポジウム「世界の沸騰現場で働く、を本気で考えよう」が開催されました。
 
神田外語大学を卒業後、「世界の沸騰現場」で働く卒業生5名のドキュメンタリー映像を軸に、「これからの時代において、どこでどう働き、どう生きるか」をテーマとしたトークセッションで、本学卒業生で海外でも展開する「ミニストップ」の岡本雅之氏(1999年英米語学科卒業)や外部ゲスト、また酒井邦弥学長、杉本雅視キャリア教育センター部長が登壇し、メインMCのSHELLYさんや在学生、高校生などの来場者とともに、「世界で働くこと」について考えていきました。

シンポジウムに先立ち、SHELLYさんから来場者に「海外で働くことへの興味や不安」について問いかけると、来場者の1/3が挙手し、海外で働くことに対する意識の高さを伺い知ることができました。

■ 現地スタッフの信頼を勝ち得る秘訣とは?

中野典一さん(2002年英米語学科卒業)
【アメリカ】ユニクロ 勤務
 
シカゴ・ワシントンDC/フロリダ地区でユニクロのエリアマネージャーを務める中野さん。自身がエリアマネージャーに抜擢された理由として「誠実さ、愚直さである」と語る通り、現地スタッフと誠実に向き合う姿から信頼を得ている様子が伝わってきました。

■ 世界で働くうえで、日本人として大切にしていることとは?

松本卓也さん(2012年英米語学科卒業)
【アメリカ】デルタ航空キャビンアテンダント
 
一度は諦めたキャビンアテンダントの夢を、アメリカで叶えた松本さん。世界中の人々接する場面で心掛けていることは「日本人としてのおもてなし」。お客様もそのサービスに気づいてくれる瞬間が、仕事冥利につきることを実感し、やりがいを持っている姿が印象的でした。

2人の映像を観て、「中野さんがスタッフ一人ひとりに誠実に話しかけている姿が印象的で、スタッフから信頼を得ていることを感じました」(岡本氏)、「2人はコミュニケーション能力の高さを感じる一方、コミュニケーション能力というのは、うまくいかなかったときに発揮されるものだと思っています。中野さんの“フレキシブル”と松本さんの“おもてなし”がポイントになるのでは、と思います。中野さんがおっしゃられた“言語はツール”には賛成ですが、大学生にとっては当面は“目的”であってほしい、と思います」(酒井学長)というコメントがありました。

酒井邦弥学長

岡本雅之氏

また、杉本部長からは本学の卒業生の海外就労状況等の説明があり、現在確認できているだけで57ヵ国・地域に約250名の卒業生がおり、実際には倍以上いるであろうと、神田外語大学の現状について説明がありました。

杉本雅視部長

■ 現地の言葉で人々とふれあい 共に働くやりがいとは?

小日向志帆さん(2006年スペイン語学科卒業)
【メキシコ】メキシコヤクルト勤務
 
メキシコ南部にあるメリダの営業所で現地社員やヤクルトレディの研修担当として勤務。日本のやり方を導入しているので日本との違いは感じていないが、やり方に対応してもらうための研修が一番違うところ、と語る小日向さん。また、メキシコが抱える肥満問題を解決すべく、小学校での食育教育に取り組んでいる。メキシコが好きでメキシコに恩返ししたい、という強い想いが伝わってきました。

■ アジアで暮らすことの魅力は?

吉越真沙代さん(2008年ベトナム語専攻卒業)
【ベトナム】GAコンサルタンツベトナム勤務
 
ベトナムで営業スタッフとして働いていたのが、いつの間にかハノイのオフィスを管理する立場になり、日本ではこの経験ができなかっただろう、と思う吉越さん。「女性の社会進出が著しいベトナムで、人材紹介会社の管理職に就き、ベトナム人の女性社員たちが家族を養い、幸せになることを日々考えている」と語りました。

日本でチャンスがなくても現地採用で、と考え、実際に現地に赴くバイタリティに感銘を受けていたSHELLYさんや、岡本氏からは「吉越さんには脱帽しました。コメントで“私たちは従業員を幸せにしたい、儲けさせたい”ということを語る姿が素晴らしいと思いました」とのコメントとともに、自身の3年のベトナム赴任で、ほとんどの上司が女性であったこと、特に東南アジアでは女性がマネジメントをしていることなども語られました。

また、酒井学長も「かねがね“相手の国を愛してほしい”と言っているが、2人とも本当に国を愛していて、その国に生涯をかけて貢献しています。ヤクルトで健康にしたいという情熱、ベトナムの女性進出を支えている、この2人は神田外語大学が目指す人物像だと思います」とコメントがありました。

■ 日本企業のアジア進出を支える仕事とは?

石原紗和子さん(2010年国際コミュニケーション学科卒業)
【シンガポール】Vivid Creations勤務
 
日本の良質なコンテンツをアジアや世界に発信するマーケティング会社に勤務する石原さん。大手旅行会社で身につけた知識を日本人とシンガポール人の間に立ってできる仕事はないかと思い転職。シンガポール人や東南アジアの人々に、いかにわかりやすく魅力的に情報を伝えられるかを意識し、現地進出を考えている日本企業から厚い信頼を寄せられています。

上映後、このシンポジウムのために、当日朝に日本に到着した石原さんがステージに登場。シンガポールの観光名所マリーナベイサンズ近くでのイベント終了直後、そのまま飛行機に乗って会場に来てくださいました。

現在、海外で働いている理由について尋ねると、「漠然と、海外に行ってみたい、留学してみたい、いつか住んでみたい、という気持ちからスタートして、どこかにチャンスがないかと考え、転がっているチャンスを地道にひとつずつつかんでいるうちに、シンガポールで働いていました」と、率直に話してくださった石原さん。

石原紗和子さん

ご両親の勧めもあり、神田外語大学に入学し、4年間で体験したことやチャンス、出会った人々、そのすべてが自分自身のベースになっていること、チャンスがあったら「とりあえずやってみる」が大切で、海外に行くことはハードルが高いかもしれないが、行ってみたらなんとかなります、ともお話くださいました。

最後に岡本氏から「在学中に履修したディベートの授業で、反対側の立場に立つこと、批判的思考を身につけることが、今の仕事に役立っています。また、ビジネスは一人ではできないので、相手と共感する力、相手に助けてもらう力を身につけてほしい」と高校生、在学生に向けてメッセージがありました。そして、杉本氏からは「情報収集と行動」の大切さについて、そして酒井学長から「5人の卒業生は仕事を楽しくやっていて、それが結果として人の役に立つ、地域の役に立つのです。自分の働く場所を日本に限らず、他国の人とつきあうことが、ひいては世界平和につながると思っています。みなさん、一度は海外に出ましょう!」とのコメントで、90分のシンポジウムは幕を閉じました。



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