本文のエリアです。

インフォメーション


このページを印刷する

神田外語大学ミレニアムハウスで三宅藤九郎師らによる、第2回「神田外語狂言の会」が開催されました

2016.05.19
神田外語大学
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

▲和泉元彌師、三宅藤九郎師、和泉淳子師(左から)

 

 4月26日(火)、ミレニアムハウスにて第2回「神田外語狂言の会」が開催されました。狂言師の三宅藤九郎師、和泉淳子師、和泉元彌師を講師に迎え、第一部「狂言とは?」、第二部「墨塗(三師による上演)」、第三部「海外でのKYOGEN」の三部構成で行われ150名が参加しました。狂言に関する解説や、参加者に舞台上で狂言の動作や表現を学んでもらう体験ワークショップや、和泉流狂言254演目の一つ「墨塗」が上演されました。

 
第一部では、日本の伝統文化である狂言を日本人だけでなく、外国人の方々にももっと身近に感じて欲しいという趣旨のもと、特別出演の和泉元彌師が日本語で狂言の解説を行い、三宅藤九郎師が英語で通訳しました。体験ワークショップには、本学の留学生も参加し、実際に舞台上にあがり、狂言で用いる独特な発声や立ち居振る舞いなどを学びました。参加者全員が日本の伝統文化を肌で感じることができる、大変貴重な機会になりました。

▲第一部 体験ワークショップ

▲ワークショップで説明をする三宅藤九郎師

  第二部では、三宅藤九郎師、和泉淳子師、和泉元彌師による「墨塗(すみぬり)」が上演されました。この演目は、大名、京の女、太郎冠者(たろうかじゃ)の3名の登場人物で構成されており、大名との別れを惜しんだふりをして、嘘泣きをしている女に大名が墨を使って仕返しをするというストーリーです。狂言をはじめて見る参加者にとっても非常に分かりやすい内容で構成されており、会場は終始笑いに包まれていました。

▲狂言「墨塗」上演風景

▲「京の女」を演じる和泉淳子師

  第三部では、冒頭で和泉淳子師の長男である和泉和秀氏による狂言小舞「鶴亀の舞」が披露されました。小舞は狂言の動作の基本とされているもので、8歳の和泉和秀氏の小舞に、会場から大きな拍手が送られました。

その後、三宅藤九郎師、和泉淳子師、和泉元彌師から、海外公演での体験が語られました。三宅藤九郎師は、「狂言を通した文化交流が、日本と世界の相互理解と友好関係を築いていくために、とても大切な役割をもっていると信じ公演を行っている」と日本語・英語の二言語で、自身が感じている海外での公演の大切さについて参加者に伝えられました。

▲狂言小舞「鶴亀の舞」を演じる和泉和秀氏

▲海外での「KYOGEN」について語る三師

▲第三部体験ワークショップ

「神田外語狂言の会」実施概要

【主催】神田外語大学日本研究所、図書館、ミレニアムハウス館長室

【日時】4月26日(火)16:40~18:45
【場所】神田外語大学ミレニアムホール
【参加人数】一般、本学学生、本学留学生 約150名
【参加費】無料
【プログラム/対応言語】
第1部(16:40~17:20) 『狂言とは?』日本語・英語での解説と体験ワークショップ
第2部(17:30~17:55) 『墨塗』上演
第3部(18:05~18:45) 『海外でのKYOGEN』日本語・英語での解説と体験ワークショップ
※第1部と第3部では、舞台上の体験(事前応募制)を実施しました。
【講師・出演】
十世 三宅藤九郎師(女性狂言師)
史上初女性狂言師 和泉淳子師(三宅藤九郎師の姉)
和泉流二十世宗家 和泉元彌師

参加者の声

 留学生別科 ダリオ・エンカラダさん

今回、はじめて狂言を見ました。私はアメリカのフロリダ国際大学から、交換留学生として日本に来ました。中学生の時から演劇をやっていたので、日本の伝統芸能である狂言に関心がありました。言葉のニュアンスや仕草のみで伝える技術など、内容はとても難しかったですが、英語での解説もあり分かりやすかったです。今日の様な機会がまたあれば、これからも積極的に参加してみたいと思います。

三宅藤九郎師、和泉元彌師よりメッセージ

三宅藤九郎師
 
狂言をいろいろな角度から多くの人に興味を持ってほしいという思いで、日本語・英語の二言語で公演や体験ワークショップを行っています。お客様の中でも、「狂言を英語でどうやって説明するのか」、「演目を見たい」など、興味は様々です。狂言の会を通して参加者の方々が体験されたことを、世の中に発信していただければ嬉しいです。
 
~神田外語大学の学生・留学生にむけて~
日本人の学生と留学生の皆様には、是非、本質を見抜く力を育ててほしいと思います。例えば、狂言には600年以上前から、身体に障害を持った登場人物を扱った演目もあります。これは、その人たちの賢さや力強さを題材にし、人間としての尊厳や素晴らしさを描いています。表面的に見てしまうと、どうしても差別的な捉え方をしてみたり、演じてはいけない演目だと思われる方もあるかもしれません。しかし、鑑賞やお稽古を体験することによって、日本の文化はそういうものではないと知り、物事の本質を伝えていくことができます。これは、勉強だけでは学ぶことができない人間の感性の問題です。学生の皆さんには、日本の伝統文化や芸術に積極的に触れることで、物事の本質を考えていく習慣をつけていってほしいと思っています。日本に来ている留学生の皆様も、母国の伝統文化や芸術を忘れず、日本語の勉強と共に、日本のいろいろなことを吸収してほしいです。
本質を知ることによって自分に自信が生まれ、自分の意見をしっかりと相手に伝えていくことが出来る様になります。
 
和泉元彌師
 
~神田外語大学の学生・留学生にむけて~
日本人であれば、外国語を勉強していると、どうしても日本のことを忘れてしまいがちになります。海外に行ってから「もっと日本のことを知っておけばよかった」と感じる前に、日本にいる間に、まずはしっかり日本の伝統文化について学んで欲しいですし、本日の様なイベントがあれば積極的に参加して、新しい気づきを得て欲しいです。これは、日本に来ている留学生にも言えることです。自分の育った国や地域の伝統を理解することで、海外に出た時に、異なる国・地域で育った者同士の相互理解に繋がってくると思います。



ページの先頭へ