問題意識がアイディアを生む

学校の先生の紹介がきっかけで、コンテストへのエントリーを決めました。僕たちの所属する神田外語学院のグローバルコミュニケーション科では、普段からプレゼンの授業があり、コンテストに挑戦してみたい人はやってみないか、と。自分たちの力を試してみたいと思っていたので、参加しない理由が見つかりませんでした。日頃から何事にも問題意識を持っていたので、割とすぐにプレゼンしたいテーマは決まりました。雨の日に車に乗り込む時、傘ですべて濡れるといった経験を多くの人が体験したことがあると思います。それに関し、僕たちはいつも「普通に考えておかしいよな」と思っていました。そこですぐに、実際に「濡れない傘」を開発している人がいるのではないかと思い、すぐに調べて、日本人のデザイナーがいることを知りました。デザイナーの方にいろいろとインタビューし、プレゼンのコンテンツを集めていきましたね。常日頃からアンテナを張っていたことが、アイディアに繋がりました。

勝因はアイディアと心から楽しめるか

インプレッシブ賞をいただけたのは、独創的なアイディアと楽しんでプレゼンができたからだと思っています。独自のプレゼンテーションにするため、いかに楽しんでやれるかということを一番に考えていました。具体的に定義するのは難しいですが、ありきたりなプレゼンは絶対にしたくないと思っていました。他の参加者と違うことができるかが勝負どころでしたね。当時、英語力にはまだまだ自信がありませんでした。英語力の他に、「伝える力」を磨き、勝負するしかないと考えていました。ただし、ただ楽しんでいただけということではありません。大切なのは、スクリプトを完璧に覚えてから、ユーモアをどう表現していくかだと思います。まずしっかりと自分の言葉にして、その後に自由に考えていきます。無駄に自信があったのは、誰にも負けないくらい練習してきたからというのもあるかもしれません。「このペアは面白い」と思わせられるかが大切で、メガネや傘などの小道具選びにも力を入れました。プレゼンは聴衆に分かりやすくなければ意味がありませんので、内容をより分かりやすい構成にしました。

グループで参加したことで気付いたこと

グループで参加したことで、プレゼンの規模が広がったと思います。表現の仕方の幅が広がるというか。一人で自信がなかったら、ともに頑張れる仲間を誘って参加するのがいいと思いますね。複数でやるからこそ生まれるアイディアや責任感ってあると思います。自分一人だったら「もう、いいかな」とすぐに諦めることができます。しかし、相手がいる場合では、その意志も受け入れて、ならばいいものを作ろうという責任感に変わっていきます。そして、一緒に頑張ることで、熱意が生まれてくると思っています。最後までだらけないでできたのは、お互いの支えがあったからこそできたもので、モチベーションの維持にも繋がりました。初めて参加する人にとっては、一人よりグループの方が不安は少ないと思います。いいアイディアも生まれると思いますし、二人いるから自信が生まれる場合もありますしね。

【インタビュー動画はこちら】 https://youtu.be/GoRd3pPO55s